1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62510102
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
満田 久義 佛教大学, 社会学部, 助教授 (60131306)
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Keywords | 湖水環境 / 環境社会学 / 社会生態学モデル / 自然人間システム |
Research Abstract |
本研究は, 人間生体学的アプローチ(満田久義, 1987,『村落社会体系論』,ミネルヴァ書房)を用いて, 湖水環境と入口, 産業技術, 経済社会政治組織, シンボルとしての文化が, いかにして, 自然-人間システムを構成し, 機能しあっているのかを明らかにするもので, 琵琶湖流域系を対照に調査研究を行った. とくに, 比較研究を行うために, (1)汚染の進行している南湖の堅田漁協(小番域地区), (2)比較的汚染が少ない北湖の尾上漁協(尾上地区)さらに, (3)サラリーマンのベッドタウンとして開かれた衣川台団地(衣川地区)の三地域を対照に, 同一の理論枠組, 調査票を用いて実地調査を実施した. その結果, 湖水環境の悪化は単に向上汚水, 農薬汚染, 生活用水など自然科学的理由によるだけではなく, 伝統的な価値規範の喪失や新規住民の流入による地域共同体意識の低下が, 湖水環境の悪化を強く関連があることが実証された. さらに, 今後の制作課題として, 新しい地域社会の変動に対応した環境倫理の想像が試みられた. このように, 本研究は湖水環境と住民生活に関する環境社会学的研究のひとつの試みとして評価できる.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] H.Mitsuda: Rural Soiology,volume52 Winter 1987. 532-543 (1987)
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[Publications] H.Mitsuda: Behaviormetrika, 1988,no.23. (1988)