理科学的分析による、本州産土師器の識別とその製作地推定

1988 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 62510219
• Research Institution: Hokkaido University
• Principal Investigator: 天野 哲也 北海道大学, 文学部, 助手 (90125279)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 関口 明 静修短期大学, 教養学部, 助教授 (30187843)
• Keywords: 土器の製作地推定 / 蝦夷 / 渡島蝦夷 / 擦文文化 / 土師器

Research Abstract

岩手・宮城西県内の古代集落等の代表的な遺跡を踏査し、それらの立地条件や分布状況などの理解につとめた。
これと併行して、岩手県膳性・駒板・上ノ山・五庵I・宮城県郡山・南小泉遺跡出土の土師資料の保管状態の調査をおこない、いずれについても資料の提供をうけることができた。
上記資料の写真撮影と考古学的記載を完了した。
昨年度得た千歳市末広、札幌市北大構内、小樽市蘭島、青森県鳥海山・三内・古館・秋田県秋田城遺跡出土の土器資料について検鏡分析が進展した。その一部は統計処理がすみ、おおよその傾向を把握することができた。