1988 Fiscal Year Annual Research Report
ノン・ワルラシアン経済理論の理論経済学・経済学史的研究
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62530001
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
根岸 隆 東京大学, 経済学部, 教授 (30012115)
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Keywords | ノン・ワルラシアン理論 / 均衡と不均衡 / 商品の販売力 / 屈折需要曲線 / 規模の経済 / 迂回生産 / 動態利子論 / 生物学的均衡 |
Research Abstract |
現代経済学の主流である新古典派経済学(ワルラス経済学)にたいする批判の理論的基礎を提供するノン・ワルラシアン(non-Walrasian)経済理論をその経済学史的背景および源泉にまでさかのぼって調査、考察し、研究代表者の従来の研究(著書、Economic Theories in a non-Walrasian Tradition,1985;論文、Non-Walrasian Foundations of Macroeconomics,1985)の一層の展開をはかるのが本研究の目的であった。二年間の研究成果は近刊の英文著書History of Economic Theory,1989として公刊されるが、そこでは、経済学史上の多くの非ワルラス的な概念、構想、理論などが発掘、検討され、現代的なワルラス理論との比較、検討を可能にするために数理的なモデルによって表現されている。 本年度の研究の主要な成果は、(1)ロック、メンガー、マーシャルなどの非ワルラス的市場観のモデル化、(2)スミス、リカード、マルクスなどの非ワルラス(非ヘクシャー・オリーン)的国際経済理論の展開、(3)J.S.ミルにおける均衡と不均衡の問題の解明、(4)スミス、マルクス、マーシャルなどの規模の経済の理論の展開、(5)マルクス(市場価値論)とマーシャル(代表的企業)の非ワルラス的均衡概念の分析、(6)ベーム・バヴェルクとシュンペーターの利子論における均衡と不均衡の問題の解明、などの最終的整理であったといえよう。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Negishi,T.: G.Feiwel ed.,Arrow and Ascent of Modern Economic Theory,Macmillan.361-374 (1987)
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[Publications] Negishi,T.: The New Palagrave,Macmillan. 3. 535-538 (1987)
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[Publications] Negishi,T.: The New Palgrave,Macmillan. 4. 589-596 (1987)
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[Publications] Negishi,T.: Seoul Journal of Economics. 1. (1988)
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[Publications] Negishi,T.: G.Feiwel ed.,The Economics of Imperfect Competition and Employment,Macmillan.(1989)
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[Publications] Negishi,T.: History of Political Economy. 21. (1989)
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[Publications] Negishi,T.: "History of Economic Theory" North-Holland Publishing Co., xiv+400 (1989)