1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62530012
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
長坂 建二 放送大学, 教養学部, 助教授 (40000187)
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Keywords | 社会調査 / 自由回答 / 数量化III類 / 多次元尺度解析 / 反応行列 |
Research Abstract |
社会調査における自由回答の分析手法としては、従来から用いられてきたKJ法や、KJ法の発想法を取り入れたキー・ワード抽出法がある。すでに、大型汎用コンピューター用データ・テープに収められた、キー・ワード抽出方式による意識調査「長野県の郷土と文化」(昭和61年5月実施)について、われわれの分析手法を数量化III類について実施を試みた。結果としては、同調査のほか質問項目の分析結果と極めて合致しており、信頼性を有するとの感触を得た。この点については、昨年度、特に「教育意識」に関連した質問項目に対する多次元尺度解析による分析についても、結果的にある程度整合性が得られたものであった。 したがって、関連分析の統計手法としては、林の数量化III類に加え、多次元尺度解析法(MDA)も考察できるようになり、手法の拡がりを増すことになった。 しかし、結果の解釈に若干の不安定さが残っているため、インタビュー方式によりその背景を探る面接調査を実施すると共に、新しいデータを得るために、前回と同一の質問文による郵送調査を実施した。心配した、時間の経過のずれによる変化はそれほど大きくなく、一方、地元有識者との面接調査はきわめて有効で、結果の解釈に対する大きな指針を与えてくれた。しかし、改元という状況の変化もあり、最終面接調査が終了したのは2月末日となってしまったため、本手法の有効性、信頼性について総合的に論ずる研究成果報告書の完成は、少し先に延ばさざるを得ないことになった。 現時点で、ある程度有効性が確認されたわれわれの手法であるが、最近独立にフランスでの研究成果が公刊されたので、その比較検討、及び最終研究成果報告書の取りまとめが目下の急務である。
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[Publications] 武藤孝典,長坂建二: 信州大学教育学部紀要. 62. 99-110 (1988)
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[Publications] 長坂建二: Proceedings of Symposium on Data Analysis and Learning Symbolic and Numeric Knowledge. (1989)
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[Publications] 長坂建二: "統計学" 日本放送出版協会, 341 (1989)