1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62540193
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Research Institution | Tsuda College |
Principal Investigator |
岡崎 彰 津田塾大学, 学芸学部, 助教授 (40152285)
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Keywords | 近接連星 / 高温準矮星 / 激変星 / 測光観測 / 分光観測 / アルゴル型 / 短周期 / 非接触連星 |
Research Abstract |
本研究では, 交付申請書でも述べたとおり, 恒星進化の末期にある高温準矮星や白色矮星などを含む近接連星を中心に, 恒星進化の立場から興味深い近接連星について光学観測的研究を実施した. 1.高温準矮星・白色矮星を含む近接連星 本研究の重要な対象であり, 以下の2個の光学観測が行われた. いずれも一定の観測データの取得に成功した. データの最終的な解析はまだ完了していないので, ここでは簡単な予備報告のみ記す. (1)PG1711+336 この天体はGreenら(1982)によって白色矮星を含む激変星の候補として指摘されたもので, Mironovら(1983)が0.116日の変光周期を主張している. 一方, Thorstensen(1986)の分光観測では, 0.616日周期の公転周期の可能性が強い. われわれは過去の分光観測から, この天体が極めて活動的であることを示したが, 今年度は岡山天体観測所の1.9m望遠鏡で多色測光を実施し, 数分の時間尺度でフリッカリングを示していることを明らかにし, 光度変化の面でも極めて活動的であることを指摘した. (2)PB7032 この天体は水素バルマー輝線を伴なうとみられる高温準矮星で, 近接連星の可能性が高い. しかし, 今回, 測光観測を行ったところではその間に明らかな変光を示さなかった. 2.その他の近接連星 非接触連星RUUMi,アルコール型連星UCep,ABCasのデータ解析も, 関連研究として行われ, これらの成果が発表された.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] A.Okazaki et al.: Publ.Astron.Soc.Japan. 40. 79-88 (1988)
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[Publications] A.Okazaki et al.: Proc.IAU Colloquium No.108.
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[Publications] Y.Nakamura et al.: Proc.IAU 4th Asian-Pacific Regional Meeting.