1987 Fiscal Year Annual Research Report
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62540254
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| Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
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Principal Investigator |
佐藤 正俊 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (40092225)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野田 雅重 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (30177282)
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| Keywords | 酸化物高温超伝導体 / 単結晶 / 構造決定 / 物性測定 / 高温超伝導体探索 |
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| Research Abstract |
酸化物高温超伝導体の探索及び機構解明のための多種にわたる物性測定に努力した. 探索は高い転移点をもつ物質を発見するということ自体でもちろん重要であるが, 他に高温超伝導体の特徴も明らかにしその機構についての情報を得る意味でも重要である. 我々は最も早く超伝導を示す単結晶を作成し, その異方性測定から高温超伝導におけるCuO_2層のもつ役割の重要性を指摘したが, その後の探索ではまさにCuO_2層をもつもののみが高温超伝導性を示すことが明らかになった. 又Tl-Ba-Cu-O系を世界で初めて発見した. このTlを含む化合物の延長上の系が現在転移点の最も高い系である. 機構解明の面ではまず電子トンネル法を用いたエネルギーギャップの測定を行いその結果から高温超伝導機構の同定には詳細な研究, 特に良質の単結晶を用いた実験的研究の果す役割が大きいと判断し, 大型の単結晶を作成する努力を続け, ついに(La_<-x>Sr_2)_2CuO_4及びYBa_2Cu_3Oyの双方の系において中性子非弾性散乱が可能でしかも超伝導が実際におこる大型結晶を世界で初めて得ることができた. 現在それを用いて中性子散乱及び種々の測定を行い機構解明へと大きく動き出した. 又他研究所・大学等国内・国外を問わずこれらの結晶を使用した共同研究を行いたい旨の申し込みが殺到している. 但し我々の仕事の特徴は, 試料作成, 構造決定, 物性測定, 物理的考察が我々自身で並行して進められている点にある. これにより重要課題に迅速かつ柔軟に対応してきた. 単結晶より焼結体が都合が良い場合にはもちろんそれを使用し, 例えば低温比熱の焼結体での測定では, ごく最近まで最も注目されていた比熱異常, 即ち超伝導相で温度に比例した項が存在するという事柄を見事に否定する実験を行い, 理論上の進展に対してもその方向を大きく動かすことができた.
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Research Products
(42 results)
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[Publications] 佐藤正俊 他: Chem. Letters. 1039 (1987)
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[Publications] 細谷正一 他: Jpn. J. Appl. Phys.26. L325 (1987)
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[Publications] 細谷正一 他: Jpn. J. Appl. Phys.26. L456 (1987)
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[Publications] 小野田雅重 他: Jpn. J. Appl. Phys.26. L363 (1987)
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[Publications] 社本真一 他: Jpn. J. Appl. Phys.26. L493 (1987)
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[Publications] 高橋隆 他: Jpn. J. Appl. Phys.26. L349 (1987)
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[Publications] 社本真一 他: Jpn. J. Appl. Phys.26. L642 (1987)
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[Publications] 小野田雅重 他: Jpn. J. Appl. Phys.26. L876 (1987)
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[Publications] 永見俊沼 他: Jpn. J. Appl. Phys.26. L495 (1987)
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[Publications] 佐藤正俊 他: Proc. IUPAC CHEMRAWN VI. ID01 (1987)
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[Publications] 福田憲司 他: Solid State Commun.63. 811 (1987)
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[Publications] 社本真一 他: Jpn. J. Appl. Phys.S26-3. 1131 (1987)
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[Publications] 佐藤正俊 他: Jpn. J. Appl. Phys.S26-3. 1025 (1987)
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[Publications] 小野田雅重 他: Jpn. J. Appl. Phys.S26-3. 1049 (1987)
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[Publications] 佐藤正俊 他: Physcca. 148B. 363 (1987)
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[Publications] 高橋隆 他: Phys. Rev. B. 36. 5686 (1987)
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[Publications] 佐藤正俊 他: Novel Superconductiurty. 927 (1987)
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[Publications] 細谷正一 他: Novel Superconductiurity. 909 (1987)
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[Publications] 小野田雅重 他: Novel Supcrconducticrity. 919 (1987)
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[Publications] 小出常晴 他: Novel Superconducticrity. 915 (1987)
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[Publications] 高橋隆 他: Jpn. J. Appl. Phys.S26-3. 1013 (1987)
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[Publications] 水見俊沼 他: Jpn. J. Appl. Phys.S26-3. 1003 (1987)
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[Publications] 小野田雅重 他: Solid State Commun.64. 1225 (1987)
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[Publications] 水見俊沼 他: Physica. 148B. 282 (1987)
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[Publications] 高橋隆 他: Physica. 148B. 476 (1987)
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[Publications] 世良正文 他: Solid. State Commun.65. 997 (1987)
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[Publications] 小野田雅重 他: Solid State Commun.66. 189 (1988)
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[Publications] 福田憲司 他: Solid State Commun.(1988)
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[Publications] 福田憲司 他: Solid State Commun.65. 1157 (1988)
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[Publications] 近藤新二 他: Solid State Commun.65. 1163 (1988)
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[Publications] 近藤新二 他: Solid State Commun.(1988)
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[Publications] 社本真一 他: Solid State Commun.(1988)
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[Publications] 佐藤 正俊: Proc. Int. Conf. High-Temperature Supercomductors and Materials and Mechanisms of Superconducticrity. (1988)
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[Publications] 世良正文 他: Solid State Commun.(1988)
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[Publications] 吉田博 他: Proc. Int. Conf. High-Temperature Superconductors and Materials and Mechanism of Superconducticrty. (1988)
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[Publications] 高橋隆 他: Phys. Rev. B. (1988)
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[Publications] 世良正文 他: Solid State Commun.(1988)
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[Publications] 佐藤 正俊: 日本結晶学会誌. 29. 190 (1987)
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[Publications] 佐藤 正俊: 電気化学 及び工業物理化学. 55. 733 (1987)
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[Publications] 佐藤 正俊: 化学と工業. 40. 1004 (1987)
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[Publications] 佐藤 正俊: 現代化学. 24 (1987)
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[Publications] 佐藤 正俊: パリティ. 46 (1988)
