1987 Fiscal Year Annual Research Report
表面反応生成物の脱離フラックスの角度分布からみた反応場の構造
Project/Area Number |
62540274
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
松島 龍夫 北海道大学, 触媒研究所, 助教授 (30002116)
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Keywords | 角度分布 / 脱離過程 / 一酸化炭素の酸化 / アルカリ修飾表面 / 窒素の会合脱離 |
Research Abstract |
初年度であるのでCO酸化により生成するCO_2の脱離の角度分布については計画通り実験準備が中心であった. 1.一定の脱離角にて結晶の方位角を変化でき, 100Kまで冷却可能な特型結晶保持台の制作は成功した. 2.パラジウム単結晶上のCO及び酸素の共吸着構造の解明は現在進行中. 単結晶到達の遅れのため遅れていた測定を急ピッチで進めている. 3.CO_2生成の動力学解析の測定も進行中. 4.CO_2以外の脱離系での角度分布についても測定をした. (1)アルカリで修飾した貴金属表面からのCOの脱離では, COの会合脱離(O(a)+O(a)→CO(g))の特徴を表わす鋭い角度分布と, CO間の交換反応との良い相関を見い出した. (2)従来測定の困難であった貴金属表面からの窒素の会合脱離(2N(a)→N_2(g))の角度分布測定をルテニウム表面で成功させ, 予想された鋭い角度分布を確認し, 更に著しい共存酸素の効果を見い出した. 脱離fluxの鋭い角度分布を示す脱離系は従来, 特殊なものと考えられていたが, H_2につづき, CO_2, N_2, COでも見い出されたことは表面過程の動力学解析におけるエネルギー分布測定(角度分布は並進エネルギー測定)の役割の重要性を示している. 他の金属表面にも展開すべきと考えられ, 貴金属以外として, ニッケル, コバルト表面でα測定を試みる予定.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 松島 龍夫: 触媒. 29. 434-437 (1987)
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[Publications] Tatsuo Matsushima: Zeitschrift fur Physikalische Chemie,Neue Folge. (1988)
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[Publications] Tatsuo Matsushima: Surface Science. (1988)
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[Publications] Tatsuo Matsushima: Surface Science.
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[Publications] Tatsuo Matsushinma: Journal of Physical Clewistry.