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1987 Fiscal Year Annual Research Report

分子内水素結合エネルギーとプロトン移動の理論計算

Research Project

Project/Area Number 62540340
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

生田 茂  東京都立大学, 教養部, 助教授 (60112471)

Keywords分子内水素結合エネルギー / 二座配位子のプロトン付加体 / ab initio MO理論 / プロトン移動 / 非経験的分子軌道法
Research Abstract

プロトン付加したエチレングリコール, エチレンジアミンについて, 非経験的分子軌道法を用いて, その最適構造, 分子内水素結合エネルギーを決定した. 次の三つの配置について6-31G*基底関数を用いて, Hartree-Fockレベルで構造の最適化を行った. これらの最適化構造を用いて, muer-Plessetの三次の摂動法(mp3法)により最終エネルギーを計算した. 用いた基低関数はDunning-Huzinagaのsplit-valence基低に分極関数を加えたもの(D9.5V**)である.
Hartree-Fockレベルの計算において, 三つの配置の安定の順序はb>a>cとなり, G2v対照性をもつc構造は分子内水素結合による安定化を示さない. mp3法により電子相関を考慮すると, c構造, b構造が安定し, その順序はb>c>aとなる. 電子相関を取り込むことによって, c構造が著しく安定化し, 分子内水素結合エネルギーを持つようになるが, 依然としてb構造が最も安定な配置である.
mp3法によるb構造の分子内水素結合エネルギー(a構造からの安定化)は, プロトン付加したエチレングリコールで12kcal/mol, プロトン付加したエチレンジアミンで10kcal/molである. エチレンジアミンの10kcal/molという値は, これ迄行われた二つの実験値(6.7と12.6kcal/mol)の中間に位置し, いずれの実験が正しいかを決定するには至らなかった.
電子相関を取り込むことによって, c構造が著しく安定になる原因について, 大規模Configuration Interaction計算を行い, 解析した.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 生田茂, 野村興雄: J. Chem. Phys.

URL: 

Published: 1989-03-20   Modified: 2016-04-21  

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