1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62540482
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 直樹 東京大学, 医学部, 助手 (30179501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 順 東京大学, 医学部, 医員
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Keywords | 遺伝子の発現調節 / cDNAクローニング / 遺伝子クローニング / 遺伝子の機能 / ホメオボックス / 発生 / 遺伝子の動物細胞への導入 |
Research Abstract |
A)1)クローン化した新しいホメオティック遺伝子(g-13)とcDNAクローン(c13)の全塩基配列を決定した. 塩基配列の比較及びノーザンハイブリダイゼーション, S1マッピングによってこの遺伝子の構造を完全に明らかにした. 2)発現調節領域が存在すると考えられるホメオティック遺伝子の上流C5側)に特異的に結合する蛋白がHe La細胞抽出液中に存在することをgel retardation assayで確認した. この蛋白とDNAの結合は他のホメオティック遺伝子上流のDNA断片と競合することから, 少なくともいくつかのホメオティック遺伝子の上流には同一の蛋白が結合する領域が存在すると考えられる. B)1)マウス各組織, 胎児, 分化誘導前後のEC細胞などのRNAを用いて, クローン化したホメオティック遺伝子(g-13, Hox1-1, Hox2-1など)をプローブとしてノーザンハイブリダイゼーションなどで解析し, どのホメオティック遺伝子がどの細胞で発現しているかを明らかにしつつある. 2)ホメオティック遺伝子(g-13, Hox1-1, Hox2-1, Hox2-3)にβアクチンやメタロチオネインなどのプロモーターを結合し動物細胞内で発現するリコンビナントを作製した. そのうちの1つg-13遺伝子にβアクチンプロモーターを結合したリコンビナントをNeomycin遺伝子とともに, DNAトランスフェクションでF9細胞に導入したトランスフォーマントを得た. このリコンビナントの導入の前後での細胞の形質の変化や遺伝子発現の変化を現在観察している.
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