1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62540603
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
石橋 毅 九州大学, 理学部, 助手 (50037264)
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Keywords | 紡錘虫化石 / 系統的分類 / 古生代石炭紀 / 二畳紀 / 画像データーベース |
Research Abstract |
紡錘虫化石は古生代石炭紀, 二畳紀の層位学的研究, 古生物地理的研究には極めて重要である. 本研究は4000種に及ぶこの紡錘虫化石の文献を収集し系統的分類を行ない, 画像データーベースを製作し, 特定の研究者以外でも容易に種の同定が可能にすることを最終目的にしている. 本年度はいくつかの大学に保管されている模式標本のコピーの作成を行ないデーターを収集したが標本が他に貸出し中であったり, 行方がわからなくなっているために文献からのコピー作成に努めた. その結果これまでにVerbeekinidae科のNeoschwagerina属68種およびYabeina属43種の全種についてデーターを収集した. これまで, 紡錘虫化石の長さと幅, 正断面の形質の特徴, Radius Vectorの値により容易に「科」の分類が可能になった. 次の下位の分類単位については更に細かな形質についての数量化を行なうことが必要であり63年度において目標を達成する. 4000種におよぶデーターの数量化をおこなうには現在のパーソナルコンピューターの記憶容量の大きさ, 処理速度, 既存ソフトウエアの使いにくさ等幾つかの問題があることがわかった. しかし個人や各研究室において利用するためにも最も普及しているパーソナルコンピューターが利用できるようにする必要があることを考慮すれば, 全種を画像による検索が可能にするには絶対にRAM光デスク装置が不可欠である. この装置が普及するには今後数年はかかると考えられるのでそれまでにこの他の種属についてもデーターを収集する.
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[Publications] T. ISHIBASHI and C. Chonglakivani: Jour Southeast Asian Earth Science. 3. 6 (1989)
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[Publications] 速水格 他: "地史学" 朝倉書店, 400 (1988)