1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62540604
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
田村 実 熊本大学, 教育学部, 教授 (40040018)
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Keywords | 白亜紀非海生二枚貝化石群 / 手取層群 / 北谷互層 / trigonioides / Nippononaia / Pseudohyria |
Research Abstract |
今年は本兆歳の2年目にして最終年度にあたる。昨年度採集が出来なかった手取川の別当谷及び柳谷の化石が手取川流域と福井県勝山市の北谷の化石との対比問題の解決を与えると考え、野外での採集を行った。野外調査と採集資料の結果は次の如くである。 1.別当谷及び柳谷の調査では、Nippononaia tetoriensisを含む化石群は採集できなかった。しかし地元の人から転石であるこの化石の提供をうけた。 2.予定した柳谷別当谷の化石採集による手取川流域と勝山地区の対比は出来なかったが、昨年採取した資料と本年新たに採取した勝山市の木根橋のPseudohyria,Plicatounio,Nagdongiaを併せて考察すると手取川流域の桑島互層と勝山市の北谷互層は対比が可能であることが判明した。 上記のことから昨年懸案になっていた勝山地区の赤岩亜層群の北谷互層は手取川流域の石徹白亜層群の桑島互層に対比するのが最も妥当であるとの結論を得るに至った。これに基づいて韓国の白亜系との対比を行った。
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