1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62550046
|
Research Institution | Faculty of Education, Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
手島 光司 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (90026104)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 明正 京都大学, 工学部, 技官 (50101233)
橋本 哲 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (10027708)
|
Keywords | 希薄気体流 / 超音速ジェット / 自由噴流 / 超音速流の干渉 / 密度測定 / レーリー散乱測定 / 流れの可視化 |
Research Abstract |
1.対向するジェットの可視化と計測 マッハ数3の一様な超音速流中に、気体を流れに対向して種々の岐点圧力で噴出させ、一様流とこの超音速自由噴流の干渉によってできる流れ場をレーザー誘起蛍光法による可視化により調べた。一様流の岐点圧力に対するジェットの岐点圧力の大きさと自由噴流のマッハディスク、接触面および離脱衝撃波の軸上位置の関係を二つの異なる大きさのノズルを使って調べた。また、これらの流れの構造が不安定となる圧力比の条件も求めた。ここで用いた方法では、従来の光学的干渉法と違い、流れの軸を含む対称面を観測していること、二つのジェットの気体境界面および衝撃波が明瞭に観測できるので、従来の測定に較べてより精度がよい。 2.径方向内側に膨張するジェットの干渉によって得られるジェット リング状の貯気槽の内側円周上に開けられたスリット状のノズルから噴出するジェットの構造を、レーザー誘起蛍光法による可視化とレーリー散乱による密度計測によって調べた。リングの中心に向かうジェットによって圧縮された気体が仮想的な岐点となって、更にリング面に垂直方向両側に二次ジェットを形成する。このジェットは基本的に円形オリフイスからのジェットと同じ構造を持ち、その大きさも同じ岐点と膨張室の圧力比ではほぼ等しい。リングの片側の面を閉じると二次ジェットは一方向にのみ生じるが、この場合にはジェットは両側に出る場合に較べて大きくなる。すなわち、同じ圧力比でもより大きな膨張比が得られることになる。このようなジェットは、一度膨張圧縮を経験した後に更に膨張をするので、膨張に伴う気体のエネルギー緩和が円形オリフイスからのジェットに較べて十分行なわれるものと思われ、そのような必要性のある応用、例えばクラスター生成、高分解分子分光等に適する。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] S.Tanaka;K.Teshima;K.Ueno;M.Nishida: The Institute of Space and Astronautical Science Report SP 7,. SP7. 73-82 (1988)
-
[Publications] K.Teshima: Proceedings of the 16th International Symposium on Rarefied Gas Dynamics.