1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62550058
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
松永 正久 千葉工業大学, 工学部, 教授 (50013058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高谷 松文 千葉工業大学, 工学部, 助教授 (80083905)
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Keywords | 超硬質クロムめっき / クロム基複合被膜 / 分散めっき / クロムー炭素合金めっき / 耐摩耗性 |
Research Abstract |
硬質クロム基電析複合被膜を作製するため, マトリックスとしてニッケルーリン及びホウ素合金被膜のように, 合金元素を過飽和に共析させ, 被膜を加熱することで硬化を示すクロムマトリックスをクロムに過飽和に炭素を共析させたクロムー炭素合金被膜に着目し, クロムめっき浴の開発を検討した. その結果硫酸クロム〓-ギ酸カリウムからなるクロムめっき浴からのめっき被膜がクロムー炭素合金めっき被膜を得るために有効であった. このクロムー炭素合金被膜の加熱による硬化挙動の概要を示すと電析時はHv680で軟質であるが, 加熱によって硬化し, 700°Cの加熱温度で最も硬化が顕著でHv1750の高い値を示した. さらに加熱温度を高めると被膜のかたさがHv1200〜1300に低下したが高温下での被膜の硬質特性に優れたものであった. 本年度は研究実施計画に基づき上述クロムー炭素合金被膜の作製を概存の装置にポテンショスタットを新設することで, 電気化学的に浴特性の検討を試み, 併せて被膜の加熱処理による構造変化をX線回析によっても検討した結果, 被膜の硬質の要因として炭化物の構成によることを明らかにした. 更にクロムー炭素合金被膜に硬質物のダイヤモンド, SiC粒子の被合芝析を検討し, 電析によってCr-C-SiC及びCr-C-Diamondの複合皮膜の作製が可能である電解条件を見い出し, その成果について報告した.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 高谷松文: 金属表面技術. 37. 621-624 (1986)
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[Publications] 高谷松文: 金属表面技術. 37. 671-673 (1986)
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[Publications] 高谷松文: Plating and Sarface Finishing. 74-6. 90-92 (1987)
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[Publications] 高谷松文: Plating and Sarface Finishing. 74-9. 70-72 (1987)
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[Publications] 高谷松文: 金属表面技術. 38. 97-101 (1987)