1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62550086
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
隈部 淳一郎 宇都宮大学, 工学部, 教授 (80008060)
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Keywords | 振動切削 / ダイヤモンドリーマ / ねじり振動子 / ねじり超音波振動 / 連続パルス切削力波形 / 振動切削条件 / 表面粗さ / 真円度 |
Research Abstract |
基準取付け平面として利用した、池貝鉄工製EC16型旋盤ベッド上に供給気圧735KPaのときに主軸端から100mmの切削点での半径方向ばね定数が2.84N/μm、軸方向ばね定数が130N/μm、半径方向の固有振動数が417H_2の特性をもつ空気軸受を使用した空気軸受主軸台を精密調整して取付けた。空気軸受平面案内として利用した、不二越(株)製のエアースライドASM-200Eをベースにした精密往復台をさらに精密調整して旋盤ベッド上に固定した。その往復台上に超音波ねじり振動系ダイヤモンドリーマによる超音波振動リーミング装置を取付けて精密穴加工用の精密振動切削リーマ盤とした。この超音波振動リーミング装置は、28KHz電わい超音波ねじり振動子によって超音波振動駆動される一波長の長さを有する回転主軸の先端にテーパ穴を設け、一波長の長さの特殊ダイヤモンドリーマをテーパ結合して着脱自在にしたもので、リーマ先端を振動数 、振幅aでねじり超音波振動させ、切削速度u<2πa の振動切削条件を与えて連続パルス切削力波形でリーマ食い付き部のダイヤモンド各砥粒によって切込み深さを均等に分担して切削方向に小刻みにu/ づつ切削する。微細形状の切くずを生成して切りくずの排出効果と使用する切削油剤の潤滑、冷却効果を活用して、工作物、切りくずの温度上昇をほとんど皆無として、表面粗さ【approximately equal】0、真円度【approximately equal】0、真直度【approximately equal】0、円筒度【approximately equal】0という精密加工を可能とする新しい精密リーミング装置として期待される。このダイヤモンドリーマ先端のドッシングは新しいドレッシング装置を創始・創案して迅速に能率よく行えるようにしたが、テーパ結合後のリーマ先端切刃のツルーイングに関しては、なお改善工夫を必要としている。現在までに、この特殊ダイヤモンドリーマを用いて、炭素鋼に対して表面粗さ0.2μmRmax、真直度0.2μm、真円度0.2〓〓〓
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