1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62550157
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤田 恭伸 九州大学, 工学部, 教授 (90037763)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 悟 九州大学, 工学部, 助手 (80038041)
吉田 敬介 九州大学, 工学部, 助教授 (60191582)
大田 治彦 九州大学, 工学部, 助教授 (50150503)
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Keywords | 二成分混合媒体 / 垂直管内沸騰 / 沸騰熱伝達 / フロン系混合液 |
Research Abstract |
1.垂直に配置した内径10mm、外径13mm、加熱長2mのステンレス鋼管に直流を直接通電して一様熱流束で加熱し、管内を垂直上向きに流れるフロン系冷媒R11とR13の純液、及びR11のモル分率が0.25、0.50、0.75の混合媒体への熱伝達の実験を、管入口の状態をサブクール液から湿り蒸気まで変化させることにより、液体単相域から低クオリティの核沸騰域、さらに高クオリティの二相強制対流域について行った。 2.加熱管外面に溶接した熱電対に重畳される加熱用直流電圧に基づく成分の補正法として、同一流量で熱流束が異なる場合の一組の液体単相流の熱的に発達状態のデータをベースに行う方法を開発し、この方法は簡便で、十分な精度を有することを確かめた。 3.低クオリティの核沸騰域の熱伝達係数は実験を行った質量速度150〜1500kg/m^2Sの範囲では質量速度の影響を受けない。混合媒体の熱伝達係数はプール核沸騰の場合と同様に、R11とR113の純液の熱伝達係数を基にして濃度の重み付き平均操作により算出した熱伝達係数より低下する。一方、伝熱面加熱度は増加する。伝熱面過熱度はStephanとKornerの予測式とは一致せず、熱流束の影響が認められる。 4.高クオリティの二相強制対流域の熱伝達係数は、クオリティに対して比較的緩慢な変化を示す。また熱伝導係数の濃度依存性も核沸騰の場合に比較すると弱くなっている。 5.混合媒体の管内強制対流沸騰熱伝達の特性は基本的には純成分液の特性と類似したものと考えてよい。ただし、詳細な検討を行うには、混合媒体の状態方程式をはじめ、熱力学的状態量、及び熱伝導率をはじめとして種々の輸送的性質、さらに混合媒体間の拡散係数に関する情報が不可欠であり、これらのデータの充足と推算法の確立が大いに期待される。
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Research Products
(2 results)