1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62550166
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
吉川 進三 同志社大学, 工学部・機械工学科, 教授 (40066147)
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Keywords | 平板 / 全面膜冷却 / 矩形吹出し孔 / 吹出し角度変化 / 断熱膜冷却効率 / 裏面衝突噴流 / 噴流条件 / 理論計算 |
Research Abstract |
平板上に流れに対して90゜および30゜傾いてあけた矩形の一個の孔からCO_2を含んだ空気を吹出し, 一方, 吹出し孔下流表面にあけた多数の小孔からガスを採取して, 熱と物質移動の〓推性を利用して断熱膜冷却効率を測定した. 吹出し比を種々に変化させて, 各吹出し角に対する最適吹出し比を決定した. 次に, 流れに対して直角方向(スパン方向)の断熱膜冷却効率分布を測定し, その半値巾を求めると同時にガウスの誤差曲線と比較して, 両者がよく一致することを確かめた. 以上の結果を現す実験式を最小自乗法で求めた. これらの実験式と, 重ね合わせの原理を適用することによって, 平板上, 任意の位置に吹出し孔をあけ, それらの孔から任意の吹出し比で吹出した場合の下流域における断熱膜冷却効率分布を求めることができた. 一方, 電熱面を黒く塗り, 吹出し孔から主流温度より30゜K高い空気を吹出し, 表面温度をふく射温度計で測定すると同時に, 簡単な解析を行って, 測定値と計算結果がよく一致することを確かめることができた. 噴流条件(噴出孔直径, 噴出速度, 噴出孔から伝熱板裏面までの距離等)を種々に変化させたが, いずれの場合も, 実験結果と計算結果の一致は満足すべきもので, 最大誤差は3.10%, 平均誤差は0.75%であった.
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