1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62550293
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
日向 隆 日本大学, 理工学部, 教授 (20059299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 恒樹 日本大学, 理工学部, 専任講師 (00120577)
山口 詔二 日本大学, 短期大学部, 助教授 (70059872)
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Keywords | 分散 / 低分散 / 零分散 / 中空円形ピット / 単一モード光ファイバ / 偏波面保存光ファイバ |
Research Abstract |
1.軸対称単一モード光ファイバ 波長1.55μmを含む広帯域で低分散にする設計法として(1)波長1.55μmで全分散を零、(2)1.55μmにおける全分散の感度を零にする方法を検討した。この方法を構造が2重型、3重型、4重型のファイバに適用し、次の結果が得られた(電気学会電磁界理論研究会資料EMT-88-115(1988.10))。 (1-1)クラッドが2〜4重型のいずれの場合もコアと外部クラッドの比屈折率差を0.5%とした時よりも0.7%の方が各クラッドの比屈折率差に対する全分散の感度と曲げ損失を小さくできる。 (1-2)波長1.55μmを含む波長領域が最も広くとれるのは3重型である。 2.2個の中空円形ピットを持つ偏波面保存光ファイバ (2-1)HEY_1モード(又はHEY_1モード)の全分散を波長1.30μmと波長1.55μmで同時に零にする光ファイバ:(電子情報通信学会春季全国大会C-1(1988.3)) (1)コアとクラッドの比屈折率差が0.5%の場合、モード複屈折率が最大となるのは、波長1.30μmではピットがコアに接している時、波長1.55μmでは、ピットがコアの外部にある時である。 (2)ピットがコアの外部にある時、比屈折率差が1.6%でモード複屈折率を最大にできる。 (2-2)波長1.30μmと1.55μmを含む波長範囲で低分散とする光ファイバ(電子情報通信学会秋季全国大会C-1(1988.9)) コアとクラッドの比屈折率差が0.5%の場合、低分散(±2ps/km/nm以内)になる波長領域が波長1.293μm〜波長1.550μm、ピットがコアに僅かにくい込んでいる時、モード複屈折率は最大にできる。 (2-3)上記(2-1)を論文として発表(電子情報通信学会論文誌C-1 Vol J-72 C-1、No.4(1989.4))。
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[Publications] 古川慎一、小倉和人、日向隆、細野敏夫: 昭和63年電子情報通信学会春季全国大会講演論文集. 分冊C-1. 445-445 (1988)
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[Publications] 茨木孝幸、古川慎一、日向隆、細野敏夫: 昭和63年電子情報通信学会秋季全国大会講演論文集. 分冊C-1. 130-130 (1988)
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[Publications] 小倉和人、古川慎一、日向隆、細野敏夫: 昭和63年電子情報通信学会秋季全国大会講演論文集. 分冊C-1. 153-153 (1988)
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[Publications] 茨木孝幸、古川慎一、日向隆、細野敏夫: 電気学会電磁界理論研究会資料. EMT-115. 83-92 (1988)
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[Publications] 山口詔二、下島晃、細野敏夫: 電子情報通信学会論文誌C. J-71C. 1274-1282 (1988)
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[Publications] 古川慎一、小倉和人、日向隆、細野敏夫: 電子情報通信学会論文誌C. J72-C-1. 1-10 (1989)
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[Publications] Takashi Hinata;Kazuhito Ogura;Hiroshi Yoshikawa;Toshio Hosono: Progress In Electromagnetics Research Symposium 1989.