1987 Fiscal Year Annual Research Report
大規模最適化問題への自律分散型確率的手法の開発-超LSI設計問題への応用
Project/Area Number |
62550299
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
平田 廣則 千葉大学, 工学部, 助教授 (60111415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須貝 康雄 千葉大学, 工学部, 助手 (30187629)
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Keywords | 大規模システム / 超LSIのレイアウト / VLSIのレイアウト / 確率的最適化 / 自律分散 |
Research Abstract |
本年度は, 以下の点について研究を進め, 新しい結果を得ることができた. 1.確率的手法の1つであるアニーリング手法を拡張し, 分割した対象問題に分散的に適用可能とした. そのことにより階層的な最適化手順が可能となった. 2.確率的手法の次点であったパラメータ決定を階層間で自動的に調整可能とした. そのことにより, パラメータ設定に要する時間を大幅に節約でき, 分散的手法の有効性が大幅に向上した. 3.拡張した手法を超LSIの配置問題へ適用し, 試験的な簡単な例に用いて, その有効性を検証した. 4.分散的計算が可能なトランスピュータによるシステムを作成し, その上で並列分散的に実行できるアルゴリズムを構築した. それより, 本手法の有効性が検証できた. 5.分散性を取り入れたための利点を整理した. 分散性を取り入れたための計算時間の短縮を例を用いて評価し, 理論的な評価との比較検討を実行した. 6.超LSIの設計問題の1つである配線問題へのアニーリング手法の適用も実行した. 配線問題の重要課題であるフィードスルー配線問題とグローバル配線問題におけるアニーリング手法の有効性に検討を加え, 分散的手法の配線問題に対する適用の足がかりを得た. 今後, 配線問題においての分散的手法の適用の可能性を検討する. 来年度は, 上記1〜6の新しく得られた結果をふまえ, 一層の研究の発展を計る.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 須貝康雄: 電子情報通信学会論文誌 A分冊. (1988)
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[Publications] 小圷成一: 電子情報通信学会論文誌 A分冊. (1988)
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[Publications] Yasuo Sugai: Proc. 13th IFIP Cof. on System Modelling and Optimization. (1988)
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[Publications] Hironori Hirata: Int. J. Systems Science. (1988)
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[Publications] 小圷成一: 電気学会論文誌 C分冊.