1987 Fiscal Year Annual Research Report
コンクリートの凍害に影響する環境要因の役割に関する研究
Project/Area Number |
62550407
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鎌田 英治 北海道大学, 工学部, 助教授 (50001996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田畑 雅幸 北海道職業訓練短期大学校, 教官 (20002024)
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Keywords | コンクリート / 凍害 / 環境要因(環境条件) |
Research Abstract |
本研究は, コンクリートの凍害に影響する環境要因の役割を実験的に検討し, その成果を実際の環境条件下にあるコンクリートの条件に適用して, コンクリートの凍害劣化の可能性の診断, 地域の凍害危険度の算定に役立てようとするものである. 昭和62年度は, 環境要因の影響度を明確にするための実験室実験と, 実際の環境条件を把握するための屋外暴露試験を予定したが, それぞれについて得られた成果および研究の進行状況は以下のようである. 1.気象条件の異なる道内3都市と温暖地における暴露試験 実施する. 3種類の配合のコンクリートの作製は終了しており, 各地区での暴露試験および凍結融解試験を行う段階である. 成果はまだ得られていない. 2.冬期間の気象条件の役割を実験的に定量化する. 耐凍害性に優れたコンクリート3種, 劣ったコンクリート3種により, 温度および含水状態を変えた実験を行い, 温度条件の役割を定量化することができた. また, 含水の影響が, 従来考えられていた以上に大きいことなども明らかとなった. 今後は, 上記1の成果を考慮しつつ, 実際の気象条件を解析し, 2の成果として得られた環境要因の役割を明確化したい.
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