1987 Fiscal Year Annual Research Report
木造継手仕口の機械加工化による現場施工の変化に関する研究
Project/Area Number |
62550431
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
茶谷 正洋 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 幸二 東京工業大学, 工学部, 助教授 (20016570)
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Keywords | 継手 / 仕口の機械化 / 継手・仕口の簡易化 / 在来の継手・仕口 / 現場の作業員の対応 / 再教育システム / PHF記号による類型化 / 機械化の対象となっている継手・仕口のタイプ / 継手・仕口の変化 / 現場施工の変化 |
Research Abstract |
(1)現場施工での継手・仕口の機械化の現状と将来の展望 木造住宅を生産している企業の中から, 継手・仕口の機械化を積極的に行なっている, 大手・中規模・小規模工務店に対して, また, それらの工務店に機械を供給している機械メーカーに対してヒヤリングを行なった. その結果, 多くの工務店では, 在来の継手・仕口による構法に対して依然として高い信頼性を置いており, その機械化においても, 可能な限り在来に近いものを機械化のシステムラインによって実現しようとしている傾向が強いことがわかった. また, 現場作業員に対してもヒヤリングを行なったが, そこでも同様に, 機械化によって簡易化された継手・仕口が高い信頼性を獲得するにいたってはいない傾向がみられた. しかし, その現場作業員の傾向に対応するための各企業の再教育システムなどの導入については, あきらかな傾向が認められたとはいえず, いまだ各企業の試行錯誤の段階にあるようである. 現実の機械化への現場作業の対応の現状をあきらかにしていくのは, 今後の課題であるといえる. (2)継手・仕口の機械化による簡易化の現状 (1)でヒヤリングを行なった各企業より入手した施工図面より継手・仕口部分を抽出し, 従来より行なっているPHF記号表現(日本建築学会計画系論文報告集No.350参照)によって記号化し, その類型化を行なった. その結果, 実際に機械化の対象となっている継手・仕口のタイプを抽出することができた. (3)まとめ 以上により, 木造継手・仕口の機械加工化による変化, および, それがもたらす現場施工の変化の傾向をあきらかにし, 将来の展望に対する考察を行なった.
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