1988 Fiscal Year Annual Research Report
都市景観面から捉えた都市空間の開発尺度に関する研究
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62550433
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
北原 理雄 三重大学, 工学部, 助教授 (60115558)
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Keywords | 都市景観 / 都市景観指標 / 開発尺度 |
Research Abstract |
1.名古屋市の既成市街地において、典型的な開発尺度を有すると判断される5地区(昨年度の調査に基づき栄、名古屋駅前、大須、那古野、筒井を選定)について、縮尺1/2500の地図上にグリッドをかけ、その各交点に最も近い屋外空間において写真を用いて景観サンプルを採集するフォトグリッド法による現地調査を終了した。これによって名古屋地区で計画していた現地調査をすべて完了し、引き続き東京の3地区(日本橋、浅草、本郷)における現地調査を進めている(これについても本年度中に完了予定である)。 2.現地調査と並行して、名古屋の5地区の内、筒井地区を除く4地区について、メッシュデータの地図情報をベースにした解析作業を進めた。その一部として、都市空間の有するテクスチュアとスケールから都市の開発尺度を求める作業を仮説的に整理した(この作業結果については、昭和63年度・日本建築学会東海支部研究報告において発表した)。そこでは、栄、名古屋駅前、大須、那古野の4地区の都市空間の物的性状を、建築の密度、用途・階数構成、単位面積当りの建築物の混在・分布の各側面から解析し、4地区の特徴的なスケールとテクスチュアを明らかにした。この作業については、今後もさらに引き続き同様の方法を用いた解析を進め、開発尺度に対する新しい指標と指針を得ることを目指している。 3.来年度においては、上記の解析結果を基に、現地調査結果との照合・検討を行い、両者を総合しつつ地区性格と都市の開発尺度に関して考察を進める計画である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 神谷文子,北原理雄: 日本建築学会東海支部研究報告集. 27. 441-444 (1989)
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[Publications] 神谷文子,北原理雄: 日本建築学会東海支部研究報告集. 17-18 (1988)
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[Publications] 神谷文子,北原理雄: 日本建築学会東海支部研究報告集. 26. 493-496 (1988)
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[Publications] 神谷文子,北原理雄: 日本建築学会東海支部研究報告集(F分冊). 427-428 (1987)
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[Publications] 橋場徹広,北原理雄,神谷文子: 日本建築学会東海支部研究報告集. 25. 457-460 (1987)
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[Publications] 神谷文子,北原理雄,橋場徹広: 日本建築学会東海支部研究報告集. 25. 461-464 (1987)