1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62550574
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
黒川 洋一 東北大学, 工学部, 助教授 (80005298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石山 純一 東北大学, 工学部, 助手 (80005529)
羽田 紘一 東北大学, 科学計測研究所, 助手 (50006152)
鈴木 文男 山形大学, 工学部, 助教授 (00007006)
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Keywords | ゲル / 膜 / 超微粒子 |
Research Abstract |
アルミナゲル膜とセルロースゲル膜を用いた超微粒の磁性及び触媒金属粒子の調整とアルミナ微粒子とPVAとの複合体形成について検討した. 1)アルミナゾル粒子とPVAを複合することにより引張強度は低下しなかったが, 弾性率は2〜3倍になり伸び率は著しく低下した. 180°Cで処理すると複合体は水不溶性になり膨潤度は60%複合で最低となった. 吸湿量から求めたアルミナ/PVA間の相互作用係数は負の値を示し, 両者間の相互作用がきわめて大きいことを示している. 2)セルロースゲル膜中に鉄水酸化物微粒子や磁性粒子を拡散法により含浸生成させた. マグネタイト微粒子含有膜は残留磁化を示さず, 微粒子が10nm以下であることを示している. 20〜80°Cの生成温度範囲で粒子の生成々長はそれほど起らず, ゲル網目により粒子の大きさが規制されていると思われる. 硝酸第二鉄水溶性とバリウム塩水溶液の混合物とアルカリ水溶性を用いて微粒子含有複合膜をえ, これを空気中で熱分解することにより40nm前後の6角板状バリウムフェライト微粒子をえた. 3)セルロースー金属水酸化物複合膜又は金属塩含有アルミナゲル膜を前駆体として空気中で熱分解することにより. 各々活性炭又はアルミナ担持の超微粒金属触媒をえた. この触媒を用いて1, 3および1.5シクロオクタジェンの水素化反応を行ったところ, 反応性, 選択性が微粒子の大きさが小さくなるとともに増加する傾向を示した. 本触媒を通常の含浸触媒とくらべると, モノエン選択性は同程度かそれ以上であったが, 活性はラネーより低かった.
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