1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62550574
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
黒川 洋一 東北大学, 工学部, 助教授 (80005298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石山 純一 東北大学, 工学部, 講師 (80005529)
羽田 紘一 東北大学, 科学計測研究所, 助教授 (50006152)
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Keywords | ゲル / 膜 / 超微粒子 / 光非線形 |
Research Abstract |
ゲル綱目を利用して微粒子の大きさをある程度制御できることが認められた。微粒子分散ゲル膜を前駆体として熱分解すると活性炭またはアルミナ担持の高分散金属触媒が得られる。これら触媒によるジエンなどのオレフィンの水素化では、粒子が小さくなるにつれて、反応性が増加し、選択性も優れNiてはRaney Niなみか、それ以上の選択性を示した。本方法は、微粒子の生成と担体固定を一挙に行える利点を有しているが、触媒金属が担体で被覆される傾向がある。鉄酸化物微粒子分散セルロ-ス膜を熱分解すると、部分的に活性炭で表面改質された磁性粒子が得られる。結晶性の良い超微粒子の磁性粒子(γFe_2O_3、Baフェライト)が凝集せずに得られる利点がある。しかし、磁気記録媒体として残滋留め化、保磁力、抗磁力などの実用性能を満たすには、これらの性能を十分制御できるような反応条件の検討が残されいる。 アルコキシドと無機塩からのゾルを用いてアルミナ膜の製膜について調べたが、前者より製膜した膜がより多孔性であり分離膜として優れている。アルミナ膜の透過についてクヌ-セン的な挙動を示すガスと粘性的な挙動を示すガスがある。これら混合ガスの分離は可能であると思われる。 アルミナゾルとPVAの混合物は均一な透明複合膜を形成し、特にアルミナを40〜50%含む複合膜は引張りや弾性などの特性が良い。光機能有機色素の機能発現に当たっては媒体は非晶質透明で、色素は高度に分散させる必要がある。独自に調整したアルミナ膜は非晶質で透明性に優れている。本アルミナ媒体への色素の高度分散が可能であり、(10^<-2>〜10^<-4>M)、レ-ザ-発振性や光化学ホ-ルバ-ニング特性を示した。これらオプトエレクトロニクス材料の用途としては薄膜レ-ザ-、ディスプレイ、光記録媒体としての可能性が秘められている。
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Research Products
(1 results)