1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62550710
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
佐藤 正之 群馬大学, 工学部, 助教授 (70008473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 正浩 群馬大学, 工学部, 教務員 (50170527)
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Keywords | 油 / 水エマルション / 電気的解乳化 / パルス電圧 / 水中パルス放電 / 油水分離 |
Research Abstract |
昨年度、実験的検討を重ねて操作条件を確立したO/Wエマルション生成方式に基づいて試料(以後均一直径エマルションと呼ぶ)を作成した。 さらに、超音波ホモジナイザを用いて、同様なO/W系の微細なエマルション(以後微細エマルションと呼ぶ)を生成した。これは、短時間で直径2〜3μmの微細エマルションが得られるが、広い直径頻度分布を持っている。 パルス電源装置としては2種類を用いた。すなわち、昨年度作成した、パルス発生器と高速直線増幅器との組合せによって、任意のパルス高さ、パルス幅、立ち上がり速度等の得られるパルス電圧発生装置と、コンデンサのスパークギャップを通しての放電により得られる高電圧高速パルス電圧発生装置とである。 実験は基本的な検討から始め、小規模アプリケーションまで3段階にわたって行なわれた。実験結果は次の通りである。 (1)約15μm径の均一直径エマルションを顕微鏡下で観察しながら、電極間に低電圧パルス電圧を印加した。その結果、パルス幅が大きいほど、パルス電圧が大きいほど、パルス頻度が高いほど解乳化率が向上することがわかった。(2)微細エマルション中に、並行平板電極(10mm×10mm間巾1mm)を浸せきして、低電圧パルス電圧を印加して解乳化速度を観察したところ、(1)と同様な結果が得られたことより、直径が2桁も異なるにもかかわらず、解乳化機構はおよそ同じであることがわかった。 (3)微細エマルションを並行平板電極(直径30mm、間隔6mm)を有する容器中に注入し、高電圧高速パルス電圧を印加したところ、かなり速いエマルションの分離が観察されたことにより、今後のスケールアップによる実用化の可能性が示唆された。
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[Publications] J.S.,Clements: IEEE Trans.Ind.Appl. IAー23. 224ー235 (1987)
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[Publications] M.,Sato: Conf,Rec ーIAS Annu、Meet、(IEEE). 1406ー1413 (1987)
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[Publications] M.,Sato: Int.Congr.Liquid Atomization Spray Systems. 161ー165 (1988)
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[Publications] 佐藤正之: 化学工学論文集. 14. 556ー559 (1988)
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[Publications] M.,Sato: Int.Chem.Zng. (1989)
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[Publications] M.,Sato: IEEE 1IAS Annu.Meeting. (1989)