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1988 Fiscal Year Annual Research Report

ブドウ、'マスカット・オブ・アレキサンドリア'の縮果病の発生機構と防除対策

Research Project

Project/Area Number 62560030
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

中野 幹夫  岡山大学, 農学部, 講師 (10093692)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白石 友紀  岡山大学, 農学部, 助教授 (10033268)
Keywordsブドウ / 生理障害 / 縮果病 / 維管束の壊死 / 篩部局在性 / マイコプラズマ / バクテリア
Research Abstract

1.微生物の観察.数種の罹病段階にある試料を観察したが、透過型電顕では微生物像を観察するに至らず、篩部細胞に存在したが径1μm程度の球体は崩壊過程のミトコンドリアであると結論された。しかし、走査型電顕では篩部及び付近の柔組織にバクテリア様の径0.2〜数μmの大きい不揃いの球形像が観察された。この微生物を同定するためには透過電顕で内部構造を観察する必要がある。乾燥試料であるため微細構造が保たれているかどうか不明であるが、走査電顕試料のこれらの部位を薄切し、透過電顕で観察する。
2.微生物の同定.罹病段階からもマイコプラズマ様微生物の分離培養はできなかったが、すでに報告したように、NA培地で培養可能な微生物があり、この微生物の透過電顕像を得た。この微生物の大きさは径0.5〜1.0μm程度で、楕円形であり、細胞壁を持つが、細胞内にはバクテリアのような特定の構造を持たない。先のブドウ組織中の微生物と形態的に同一のものであるか確認し、併せて茎頂培養したブドウ幼苗で病原性の検定を行っているところである。また、各種の培地による培養試験結果を持って、専門家による同定を依頼する。
3.病原性の検定.ブドウ果実での病原性を把握するために、網温室でブドウ樹を育成中である。ブドウ樹はロックウールによる溶液培養で良好な生育を示し、1〜2年後には結実するものと思われる。また、微生物の病原性が明らかになれば、その媒介昆虫を特定すべく、ブドウ園に飛来するウンカ、ヨコバイ類を採集し、その同定や飼育試験を行った。人工気象室内でブドウ苗を用いて飼育したが、これらの昆虫はすべて死亡した。

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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