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1988 Fiscal Year Annual Research Report

アワヨトウ寄生蜂が寄主の脱皮・変態におよぼす影響

Research Project

Project/Area Number 62560039
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

阿部 浩  東京農工大学, 農学部 (10015084)

Keywordsカリヤ(サムライ)コマユバチ / アワヨトウ / 寄生蜂 / テラトサイト / カリックス液 / 幼若ホルモン / JHI / GC-MS
Research Abstract

カリヤコマユバチの後期幼虫を培養すると4〜5日間は生存し、かつ幼虫皮慮体色がやや不透明になるほど、in vitroにおいてもある期間成長・発育することが明らかになった。
またハチの寄生により生じる寄主体内の生理的変化に関しては以下のことが明らかになった。
1)寄主により寄生アワヨトウ幼虫の精巣はその精子形成、とくに精子変態が抑制された。
2)寄生後6日目より寄主体液中に約90Kダルトンのタンパク質が特異的に現われるが、この寄生特異タンパク質は約18Kダルトンのサブユニットから成っていた。また、このタンパク質は寄生蜂に由来するテラトサイトが合成、蓄積するタンパク質とは分子量の点で一致しなかった。
さらにハチの寄生により生じる寄生の蛹化抑制に関与する因子として産卵時に寄主に注入される毒液およびカリワクス液の他、テラトサイトも何らかの役割を果たしていることが示唆された。
カリヤコマユバチの寄生によりアワヨトウ幼虫の脱皮・変態阻害(蛹化阻害)が誘導される。カリヤコマユバチ未寄生及び寄生アワヨトウ6齢幼虫とその体液から幼若ホルモンを抽出精製してGC-MSにより分析を行った結果次のことが明らかになった。
1)アワヨトウに含まれる幼若ホルモンはJHIであった。
2)未寄生、寄生幼虫一匹当りに含まれるJHI含量は0.14ng、0.13ngであり両者に有意義な差異は認められなかった。同様な結果が体液においても認められた。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 北野日出男: 植物防疫. 42. 269 (1988)

  • [Publications] Nakamatsu,T.: Ecol.Entomol.

  • [Publications] Abe,H.: Appl.Entomol.Zool.

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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