1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62560067
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
千葉 誠哉 北海道大学, 農学部, 教授 (30001449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 厳太郎 静岡大学, 教育学部, 教授 (70021904)
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Keywords | α-アミラーゼ / デントコーン / α-グルコシダーゼ |
Research Abstract |
1.発芽イエローデントコーン種子中には, 3種のα-アミラーゼアイソエンザイムの存在が確認された. 2.それらのα-アミラーゼ(A, B, C)の精製・分離法を検討した. 各種のクロマトグラフィーにより, α-アミラーゼBをディスク電気泳動的に均一な標品にまで精製し, その精製法を確立した. 3.α-アミラーゼBの分子量は49,000;至適pHは4.7;安定域はpH4.0〜10.0であり, デンプンに作用させたときの最終主生成物はマルトースであり, 他のα-アミラーゼにみられるようなグルコースの生成はほとんど確認できなかった. 4.当初予想された未発芽種子のα-アミラーゼの分離は困難であった. その理由としては, 未発芽種子中にはいくつかの別種の糖質代謝系酵素(潜在型β-アミラーゼ, イソアミラーゼ, Q-酵素, D-酵素, ホスホリラーゼ等)が存在しており, 予備実験においてはそれらの相互作用によりα-アミラーゼが存在しているかのような結果を与えていると推定された. 5.デントコーン未発芽種子中には比較的多量のα-グルコンダーゼが含まれることが確認された. 各種のクロマトグラフィーによりそのα-グルコシダーゼの分離を試み, ディスク電気泳動的に均一な標品にまで精製し, その精製法を確立した. 6.分離されたα-グルコシダーゼの分子量は86,000;至適pHは3.8;pH安定域はpH3.0〜10.0であった.
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[Publications] Gentaro,Okada: Agricultural and Biological Chemistry. 52. 495-501 (1988)
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[Publications] 千葉 誠哉: 澱粉科学. 35. (1988)
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[Publications] Seiya,Chiba: Biochemistry. 27. (1988)