1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62560153
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
橋詰 隼人 鳥取大学, 農学部, 教授 (60032075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 郁夫 鳥取大学, 農学部, 助教授 (50032313)
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Keywords | マツ / ケヤキ / クヌギ / アベクヌギ / 変異 / 樹皮形態 / 長伐期施業 / 良質材 |
Research Abstract |
2年間に次の二つのテーマについて研究を行った。 1.クヌギ林及びクヌギ・アベマキ混交林における変異の研究 中国地方のクヌギ・アベマキ混交林にはクヌギ、アベマキの外に両者の中間的形質を備えたアベクヌギが2〜38%混生していた。これらの3樹種は葉裏の毛茸の状態及び外樹皮の厚さ、質によって容易に識別できるが、パーオキシダーゼアイソザイムの変異は連続的で識別拠点にはならなかった。アベクヌギは変異の幅が広く、クヌギに近いものからアベマキに近いものまであった。各形質の相関関係については、葉毛量と外樹皮厚及び樹皮厚比との間に正の相関関係がみられた。アベマキでは、胸高直径が増加するに従って外樹皮が厚くなった。 次にクヌギ林下部について樹皮形態の特徴、樹皮形態の個体内変異、林分間変異などをくわしく調査した。中国地方のクヌギでは樹皮型について四つのタイプがみられた。樹皮型・樹皮の厚さ、割裂の状態は個体内、個体間、林分間で著しく変化した。 2.マツ及び有用広葉樹の生長、材質、価格の調査と長伐期施業の検討 大阪営林局日原営林署産(島根県日原町)の馬角マツ、ケヤキ、クリなど有用広葉樹の直径生長の経過は個体によって著しく差があった。馬角マツは最初の50〜80年間が生長旺盛でその後徐々に衰えたが、100年生以降も比較的生長の良い個体もあった。ケヤキ、クリでは早生型と晩生型の二つの生長タイプがみられた。サクラは初期生長が旺盛であった。丸太の入札価格は材質によって著しく差があった。マツとケヤキ材は一般に径級が大きくなる。従って価格が上昇した。良質材を生産するためには長伐期施業が必要であることか判明した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 橋詰隼人・古川郁夫: 鳥取大学農学部演習林報告. 第17号. 23-40 (1988)
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[Publications] 橋詰隼人: 林木の育種. No.147. 1-5 (1988)
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[Publications] 橋詰隼人・金川悟: 日本林学会大会発表論文集. 第99回. 241-242 (1988)
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[Publications] 橋詰隼人・金川悟: 広葉樹研究. 第5号. 21-32 (1989)
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[Publications] 橋詰隼人: 広葉樹研究. 第5号. 13-19 (1989)