1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62560218
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森島 賢 東京大学, 農学部・農業経済学科, 教授 (50113634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茅野 甚治郎 宇都宮大学, 農学部・農業経済学科, 助教授 (40163729)
藤田 夏樹 東京大学, 農学部・農業経済学科, 助教授 (30190044)
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Keywords | 牛肉経済 / 輸入牛肉 / 計量経済モデル / シミュレーション分析 / 供給の価格 / 弾性値 / 需要の価格弾性値 |
Research Abstract |
わが国の牛肉経済の計量モデルを構築し, シュミレーション分析を行なうため, 本年度は次の研究を行なった. 1.供給分析 (1)牛肉に関しては, 和牛および乳用種牛についてオス肥育牛とメス淘汰牛の供給量と価格のデータを昭和44年以降, 月別に最近月次まで収集・整理した. (2)また, 子牛に関しては, 和牛および乳用種牛について, オス・メス別に, それぞれの供給量と価格のデータを前項と同じ期間, 月別に集収・整理した. (3)以上のデータに基づき供給関数を推計し, 子牛の供給は牛肉のそれと比べて価格弾力的であることを明らかにした. 2.需要分析 (1)牛肉に関しては, 和牛および乳用種牛について, オス・メス別, 規格別の需要量と価格のデータを収集・整理した. また, 輸入牛肉に関しては, 輸入量と価格のデータを収集・整理した. (2)子牛の供給量に関しては, 和牛, 乳用種牛とも, メスの成牛頭数によって技術的に決るものとした. (3)上記データに基づき, 需要関数を推計した結果, 輸入牛肉の国産牛肉に対する交差弾性値は比較的小さいことが判明した. 3.シュミレーション分析 本年度の供給分析と需要分析を結合させたシュミレーション分析は, 次年度の課題である.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 藤田夏樹: 農業協同組合. 34. 52-59 (1988)
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[Publications] 森島賢,藤田夏樹,茅野甚治郎 他: "牛肉経済の計量分析" 明文書房, 250 (1988)