1988 Fiscal Year Annual Research Report
膵臓腺房中心細胞のS100蛋白の動態による膵外分泌機構の解明
Project/Area Number |
62560260
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
星野 忠彦 東北大学, 農学部, 教授 (80005595)
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Keywords | S-100蛋白 / 腺房中心細胞 / 膵臓 / CCK / セクレチン |
Research Abstract |
目的:本年度の研究はヒツジを6頭用いて、Secretin、およびCCK投与による、膵臓のS-100蛋白の局在性と免疫反応について組織化学的に調べた。また、電顕免疫組織化学によるS-100蛋白の細胞内局在性について調べた。 材料および方法:ヒツジ6頭を2頭づつ、3区に分け、一日一回、ヘイキユーブ給餌し、10日間予備飼育した。第1の実験区は給餌後20時間目にCCKを筋中に投与し、その1時間後に屠殺した。第2の実験区は給餌後20時間目にSecretinを静中に投与し、その1時間後に屠殺した。第3の実験区は給餌後20時間目に生理食塩水を静中に投与し、その1時間目に屠殺した。 結果: 1.ヒツジの膵臓のS-100蛋白は腺房中心細胞、導管系の細胞、神経に局在している。 2.腺房中心細胞のS-100蛋白はモノクローナル抗体報より、ββ型のS-100蛋白である。 3.ヒツジの腺房細胞のチモーゲン顆粒はCCKの投与によって減少したが、Secretinの投与によっては、影響されなかった。 4.腺房中心細胞のS-100蛋白の反応はSecretinの投与によって減少したが、CCKの投与によっては影響されなかった。 5.腺房中心細胞のS-100蛋白の電顕による確認はS-100蛋白が非常に可溶性の蛋白のため、通常のパラホルムアルデヒド固定では、固定することができなかった。また、グルタール固定では免疫の反応性が非常に悪いことから、電顕での観察はできなかった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Tsuchiya,T.;Hoshino,T.: Cell and Tissue Res.(1989)
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[Publications] Tsuchiya,T.;Hosino,T.: J.Zootech.Sci.(1989)