1988 Fiscal Year Annual Research Report
Staircaseの成因:特にdigitalisの作用発現機序との関連性
Project/Area Number |
62560300
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
天間 恭介 北里大学, 獣医畜産学部, 助教授 (50050654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 洪志 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (60050407)
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Keywords | 心臓 / (^3H)ウワバイン / scatchardプロット / ウサギ / モルモット / コイ |
Research Abstract |
本研究は62年度と63年度の2年間にわたったものである。本年度(63年度)にはウサギ、モルモットおよびコイ心臓における(^3H)ウワバイン結合実験を行った。この結合実験には前年度との関係上ウサギおよびモルモットでは左心房筋、コイでは心室からのホモジネートを使用した。ホモジネート調整にはトリス塩酸緩衝液を使用した。ホモジネートに混入している比較的大きな組織は3層のガーゼで除去した。(^3H)ウワバイン結合実験用培養液として1mM塩化マグネシウム、1mM過塩素酸、5mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)を含んだものを使用した。 1 (^3H)ウワバイン結合の時間経過 この実験においては(^3H)ウワバイン30nMを使用した。(^3H)ウワバインのウサギ、モルモットおよびコイ心筋ホモジネートへの結合は時間と共に増加し、約60分後には最大値に達した。この最大値における非特異的結合は全体の結合の約10%であった。 2 scatchardプロット解析 この実験において(^3H)ウワバイン濃度は1、3、10、30、100、300nMである。解析結果からウサギ(心房)、モルモット(心房)およびコイ(心室)心臓組織におけるウワバインの結合部位は1種類であることが示唆された。また、コイにおけるKd値はウサギおよびモルモットに比較して低かったことから、コイのウワバインに対する親和力は三者中一番高いと思われた。
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