1988 Fiscal Year Annual Research Report
脊髄自律神経核におけるペプチドおよびアミン含有神経のシナプス構造
Project/Area Number |
62570033
|
Research Institution | Chiba University School of Medicine |
Principal Investigator |
千葉 胤道 千葉大学, 医学部, 教授 (20009525)
|
Keywords | 胸髄中間質外側核 / セロトニン / カテコラミン / ペプチド / シナプス / HRP / 免疫組織化学 / 交感神経節前神経 / 延髄縫線核 |
Research Abstract |
1.HRPの逆行性標識により識別した節前交感神経細胞に対して、ノルアドレナリン、セロトニンを含む神経終末が直接、軸索・細胞体間および軸索・樹状突起間シナプスを形成することを確認した。 2.脊髄中間質内側核には、エンケファリン、ソマトスタチン、NPY、P物質、セロトニン、カテコラミンを含む神経終末が密に分布することを確認した。 3.腰髄レベルの中間質についても、神経終末の分布を調べたが、ここでは、モルモットとラットでは種差があることが示された。すなわち、ラット腰髄節では、中間質内側〜中心管背側部に節前交感神経細胞が多く分布しており、ペプチド、モノアミン含有神経終末もこの部に一致して密に分布する。 4.脊髄自律神経核に投射する上位中枢のひとつである延髄縫線核について検索した。 (1)頸髄(C5)または胸髄(T1〜T3)にHRPを注入し逆行性に標識される細胞体の分布をしらべると、延髄では、縫線核(淡蒼、不確)の他、巨細胞性網様核、孤束核なども標識された。 (2)HRP進行性標識後、同じ切片に免疫組織化学反応を行ない、脊髄に投射する細胞に共存するペプチドとセロトニンをしらべた。 (3)セロトニン細胞には、エンケファリン、ソマトスタチン、P物質、甲状腺刺激ホルモン分泌ホルモンが、種々の組合わせで共存することが、免疫組織化学的に示された。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 千葉胤道: Neuroscience Res.Suppl.7. S148 (1988)
-
[Publications] 千葉胤道: Acra Anat.Nippon. 63. 401 (1988)
-
[Publications] 千葉胤道: J.Electron Microsc.37. 239 (1988)
-
[Publications] 千葉胤道: Cell Tissue Res.(1988)
-
[Publications] 千葉胤道: Cell Tissue Res.253. 507-516 (1988)
-
[Publications] 千葉胤道: Neuroscience Res.(1989)