1988 Fiscal Year Annual Research Report
プラスミノーゲンアクチベーターインヒビターによるt-PA阻害機序の研究
Project/Area Number |
62570040
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
高田 由美子 浜松医科大学, 医学部, 助手 (90092981)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 明和 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80092980)
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Keywords | プラスミノーゲン アクチベーター インヒビター / 組織プラスミノーゲンアクチベーター / エンザイム イムノアセイ / 年令による変化 |
Research Abstract |
前年度に第1次抗体としてプラスミノーゲンアクチベーターインヒビター1(PA1-1)のモノクロナル抗体を用い、第2次抗体としてβガラクトシダーゼでラベルした組織プラスミノーゲンアクチベーター(t-PA)抗体を用いて、全PA1-1量、フリーのPA1-1量、t-PA-PA1-1複合体量を測定するEmzyme Immunoassay法を確立したので、その方法を用いてPA1-1の血中濃度の年令変化、男女差、日周リズムを検討した。t-PAの量とt-PA-PA1-1複合体量は男女共に年令と共に増加した。60才台のt-PA-PA1-1複合体の量は20才台の2倍以上あった。フリーのPA1-1量と全PA1-1量は年令がましても増加しなかった。t-PA量は同じ年令では男性の方が女性より多く、女性では年令と共にt-PA量がまし60才台では男性と同じ位になった。t-PA-PA1-1複合体も男性の方が多く、50才台では差がちぢまり、60才台では同じになった。フリーのPA1-1も若年層では男性の方が高いが、50才台では減少し、60才台では女性の方が高値を示した。これらの結果はt-PAとPA1-1といった線溶素のパラメーターは男性では女性よりも高いレベルでバランスかとられていることがわかった。日周リズムに関しては線溶活性は午後に上昇するが、これはPA1の量の減少と関係しているというデータを得ている。現在は正常血漿をPA1除去血漿に^<125>IでラベルしT_2t-PAを加え、PA1存在下、IR存在下でt-PAがどのように不活化されていくかをオートラジオグラムの濃度測定で反応速度論的に検討している。尚PA1除去血漿は次の様にして得た。血漿に充分量のt-PAを加え血漿中の全PA1をt-PAとの複合体にし、これを抗t-PA抗体を結合させたセファロースを通し、すべてのt-PAとt-PA-PA1-1複合体をカラムに吸着させpass throghの分画をとり、もとの血漿量にもどしたものをPA1除去血漿として用いた。
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Research Products
(16 results)
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[Publications] 相馬正幸: 臨床血液. 29. 694-698 (1988)
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[Publications] 森尚哉: 薬理と治療. 16. 1589-1596 (1988)
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[Publications] 高田明和: 血液と脈管. 19. 321-333 (1988)
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[Publications] TAKADA,Akikazu: Thrombosis Research. 49. 193-204 (1988)
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[Publications] TAKADA,Akikazu: Thrombosis Research. 49. 253-263 (1988)
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[Publications] TAKADA,Akikazu: Haemostasis. 18. 106-112 (1988)
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[Publications] TAKADA,Akikazu: Haemostasis. 18. 117-125 (1988)
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[Publications] TAKADA,Akikazu: Thrombosis Research. 50. 285-294 (1988)
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[Publications] NISHINO,Nobuhiko: Thrombosis Research. 50. 527-535 (1988)
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[Publications] SUGAWARA,Yoshiaki: Thrombosis Research. 50. 637-646 (1988)
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[Publications] HASHIMOTO,Yutaka: Thrombosis Research. 51. 303-311 (1988)
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[Publications] TAKADA,Yumiko: Thrombosis Research. S.VIII. 15-22 (1988)
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[Publications] TAKADA,Akikazu: Thrombosis Research. S.VIII. 23-33 (1988)
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[Publications] TAKADA,Akikazu: Haemostasis. 1. 26-31 (1989)
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[Publications] TAKADA,Yumiko: Fibrinogen 3.Biochemistry,Biological Functions,Gene Regulation and Expression. 1988. (189-192)
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[Publications] TAKADA,Yumiko: "Fibrinolysis:Current Prospects" John Libbey and Co.Ltd., 73-80 (1988)