1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62570095
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 勝彦 東京医科大学, 医学部, 助教授 (00133372)
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Keywords | 脳内GABA機構 / 蛍光組織化学 / 免疫組織化学 / 高速液体クロマトグラフ / Benzodiazeplne |
Research Abstract |
1.脳内GABAの蛍光法による免疫組織化学的検索:GABA neuronに対する免疫組織化学は, GABAの合成酵素であるグルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)を精製しGADの抗体を作成して行っているが, 抗GABA抗体の精製により, ラットを使用して脳内GABAの蛍光法による免疫組織標本を作成し, GABAの局在を蛍光顕微鏡下で観察し解析を行った. (1)基礎実験として, GAD抗体による免疫組織化学的検索を行い, 線条体・淡蒼球-黒質GABA路, 側坐核-黒質GABA, 及び黒質出力GABA路における局在を検出し, 同一部位におけるGABAの局在を比較した結果, GADはGABAの局在と一致して認められた. (2)上記の基礎実験結果に基づいて, Benzodiazepine系薬物のラット脳GABA系に及ぼす影響について実験を推進している. 2.脳組織内GABA含量の生化学的定量:脳組織内GABA含量の測定は, ラットの脳組織を摘出シ, ホモジネートした後, オルトフタールアルデヒドで反応し, 高速液体クロマトグラフに注入した. 現在, 検出器は蛍光分光光度計と電気化学検出器を用いて, GABA検出精度について検討した. (1)分離条件としては, 移動相にアセトニトリルと水の混合液を使用し, カラムはBondapak C18を用いて好結果が得られた. (2)電気化学検出器では, 分離条件として水, メタノール及びPIC-B7を移動相とし, カラムはBondapak C18又はphenylを用いているが検出器電極が安定するまでの時間が問題になるが, 検出精度は高いものと思われる. (3)脳内GABAの測定で, 酵素を失活する必要があり, 実験動物(ラット及びマウス)に短時間に多量のマイクロ波を照射し, 脳を摘出する方法を検討中である. 現在マイクロ波出力は, 3〜5KWとし, 照射時間を0.5〜10秒について基礎実験を行っている.
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Research Products
(2 results)