1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62570122
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Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
鍋島 陽一 癌研究所, 生化学部, 主任研究員 (60108024)
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Keywords | ミオシン軽鎖 / 遺伝子発現 / 細胞分化 / 組織特異性 / エンハンサー / 筋細胞 |
Research Abstract |
骨格筋ミオシン軽鎖遺伝子の5'端上流3.3Kbと大腸菌のCAT遺伝子の連結したキメラ遺伝子を構築し, ニワトリ胸筋の初代培養細胞にリン酸カルシウム法で導入した. 培養筋細胞が分化するのに伴い, 導入したキメラ遺伝子の転写開始活性が増大し, 導入した遺伝子領域にはミオシン軽鎖遺伝子が分化した筋細胞でのみ発現するのを制御している領域が含まれていることが示唆された. そこで, CAT遺伝子に連結する5'端上流領域を順次, けずりとって, どの遺伝子上にその発現に必須な部分が存在するかを調べたところ, 上流2Kb付近に必須領域が存在することが明らかとなった. 又, この上流領域のみ(-2kb付近のみ)を欠損した遺伝子では全く活性がないことが確認されたことから上記の結論が正しいと確認された. 次いで, この上流2Kbに存在する領域の機能を調べるために-2Kb付近のDNA領域のみをエンハンサーをはずしたSV40のプロモーターの上流に連結し, そのエンハンサーとしての活性を調べたが全く活性を思い出すことはできなかった. そこで, ST40のプロモーターのかわりにミオシン軽鎖遺伝子のプロモーター領域に-2Kb付近のDNAを連結して, その活性を調べたところ, 非常に高いエンハンサー活性が観察された. さらにその方向を逆にしたり, 3'端の下流に-2Kb付近のDNAを導入してもエンハンサー活性を確認することができたことから, ミオシン軽鎖遺伝子の-2Kb付近に存在する配列は, 軽鎖遺伝子のプロモーターに特異的に働きかけるエンハンサーであることが確認された. さらにこのエンハンサーは筋細胞以外では活用しないことから, 筋細胞に特異的なエンハンサーであるとの結論も得られた.
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[Publications] Y.Nabeshima: J. Biol. Chem.262. 10608-10612 (1987)
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[Publications] M. Kawashima: J. Biol. Chem.262. 14408-14414 (1987)
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[Publications] F.Matsuzaki: Cell Structure and Function. 12. 317-325 (1987)
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[Publications] Y.Nabeshima: J. Mol. Biol.
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[Publications] S.Nakamura: J. Mol. Biol.
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[Publications] M. Shirakata: Mol. Cell. Biol.