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1988 Fiscal Year Annual Research Report

胎児剔出法による実験的ラット卵黄嚢腫瘍の発癌ならびに増殖機構の解析

Research Project

Project/Area Number 62570151
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

中村 恭二  北海道大学, 医学部, 助教授 (90001891)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菊地 由生子  北海道大学, 医学部, 講師 (60002119)
名取 孝  北海道大学, 医学部, 助手 (00001892)
脇坂 明美  北海道大学, 医学部, 助手 (90113646)
Keywords胎児剔出法 / 卵黄嚢腫瘍 / 繊毛癌 / 奇形腫 / 性ホルモン投与 / 卵巣剔除
Research Abstract

ラットの主要組織適合抗原(RT1)の適合したラット間で交配を行い、その妊娠14日以前に胎児を剔出し、胎児膜を子宮壁に残置せしめることにより、ヒト胚細胞生腫瘍に一致する卵黄嚢腫瘍、繊毛癌、奇形腫が高率に誘発されることが明らかにされた。これらの腫瘍が妊娠という、内分泌学的には極めて大きな変化を背景として出現することから、その発現・増殖に内分泌環境の関与のあることが想定された。本年度は、胎児剔出後に種々の性ホルモンを投与し、また、性腺である卵巣剔除を行い、これらの腫瘍の発生・増殖がどのような影響を受けるかを検討し、次の結果を得た。
1.本法による腫瘍誘発に、両側卵巣剔出は促進的に作用し、テストステロン、ヒト繊毛性ゴナドトロピンの各ホルモン投与、卵巣剔出群はこれらホルモン単独投与群よりも明らかに、腫瘍の発生および腫瘍の大きさ(平均直径)の増加が速かった。
2.テストステロン、ヒト繊毛性ゴナドトロピン投与群における腫瘍の大きさは対照群に比し、明らかに小さかった。
3.テストステロン、ヒト繊毛性ゴナドトロピン以外のホルモン、例えばプロゲステロン投与群は、対照群との間に有意な増殖のちがいを認めなかった。
4.いずれの実験群においても24週という観察期間の中で、全く腫瘍の発生を認めなかったのは、わずか(0〜21%)で、141頭中123頭(87、2%)に腫瘍が発現し、ホルモン投与のみで、腫瘍の発現を完全に抑制することはできなかった。
5.各実験群に発生した腫瘍の組織像の間には、特に有意の差は認められなかった。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 中村恭二: 日本癌学会総会記事. 47. 124 (1988)

  • [Publications] Nakamura,K. et al: Jap.J.Cancer.

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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