1987 Fiscal Year Annual Research Report
白内障発生における遺伝子発現に及ぼす宿主因子の影響
Project/Area Number |
62570155
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
和田 栄子 東京大学, 医科学研究所, 教務職員 (70114725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
保田 立二 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (30092357)
松沢 昭雄 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (50012745)
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Keywords | 白内障 / 遺伝性白内障マウス / NAKANOマウス / 白内障モデル / 戻し交配 / 白内障遺伝子 / 白内障発症機構 / 水晶体蛋白 |
Research Abstract |
1.はしがき 人の白内障の発症機構を解析する目的で, 申請者らは, 新たな動物モデルを作出した. 典型的遺伝性白内障として, 世界的にも有名なNAKANOマウスは遺伝的背景が不明である上に, 非近交系であるという欠点を持っている. そこで, この遺伝子(nct)を, 遺伝系の判明している近交系BALB/Cマウスに導入して, 新らしいモデルを作成した. このような試みは全く見られていない. 本研究は, この新らしいモデル動物BALB/C-nct/nctを用いて, 白内障遺伝子と他の宿主因子との関係を明らかにしようというものである. 2.研究成果(1)BALB/C-nct/nctマウスの確立, 雄NAKANOマウスを雄BALB/Cに交配し, F1からF2をつくり, その白内障マウスnct/nctをBALB/Cに戻し交配した. これを1サイクルとして, 7回反復することにより, BALB/C-nct/nctを作出した. 更に, この戻し交配を2回重ねても, 以下に記述した成果について, 両者に異りのないことを確認した. (2)BALB/C-nct/nct白内障の特性 3.結語 戻し交配7回で安定した白内障モデル動物が樹立できた. 白内障はマイルド型に変り, 白内障遺伝子の発現に宿主側の因子が影響を与えていることが究明された. 発症時期が遅くなったことで, 未だ実験半ばのものもあるが, 更にそれらを整理しながら, 今後は, 白内障遺伝子発現に及ぼす外部因子の影響をしらべたい.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Matsuzawa Akio and Wada Eiko: Experimental Eye Research.
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[Publications] Wada Eiko, Ito Koko and Matsuzswa Akio: Experimental Eye Research.
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[Publications] Iwata Shuzo: "7-th International Congress of Eye Research" INTERNATIONAL SOCIETY FOR EYE RESEARCH, 202 (1986)