1988 Fiscal Year Annual Research Report
抗アラリア剤ピリメサミンの標的酵素遺伝子のクローニングとその薬剤耐性機構の解明
Project/Area Number |
62570175
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Research Institution | Okayama University Medical School |
Principal Investigator |
石井 明 岡山大学, 医学部, 教授 (40012752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
綿矢 有佑 岡山大学, 薬学部, 助教授 (90127598)
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Keywords | マラリア / ピリメサミン / 薬剤耐性 / ELISA / 培養 |
Research Abstract |
マラリア原虫(Plasmodium foleiparum)はFCR-3株(群馬大)、FUP株(大阪大)から分与され、FCO-1はインドネシア株として樹立できた。これらはインドネシア株についても炭酸ガス培養器に適応されることができた。FCR-3株について薬剤耐性株にするためPyrimethmine、methotrexate、trimethoprimなどにつき薄い濃度から順次Pressureをかけて行った。それぞれ6×10^8M、2×10^<-7>M、4×10^7M辺で絶えたりして困難があった。 薬剤耐性に関連して遺伝子増巾があるか否かをみるため、巨大DNAを分析すべくパルスフィールド電気泳動装置(OFAGE)を構築した。マラリア原虫のクロモソームを各株で検討したが遺伝子増巾を思わせる所見を得るに至らなかった。 薬剤感受性を検定する方法についても検討した。培養液に薬剤を添加した上で原虫を培養し生育阻害をみた。成績を出す事は出来たが、3-4日を要する事、原虫を算定する手間がかかるので、もっと短時間でできる方法を検討した。BrdUに対する抗体が入手できる事に着目して、それを用いる酵素抗体法を応用し、BrdUの取り込みで薬剤感受性を測る方式を樹立した。更に症例を増やして試みている。 Rpimethamineの薬剤耐性に色々と説があり、点変異によるとの報告があるので、その点変異の有無を検出するべく、新しい方法を考案して、それの基礎検討を行っている。その成績はこの実験の進行をまって出したい。
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