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1987 Fiscal Year Annual Research Report

ヒトパピローマウイルス後期遺伝子の酵母及び他の真核細胞内での発現

Research Project

Project/Area Number 62570201
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

富田 善身  千葉大学, 医学部・微生物学第一, 助教授 (70015840)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 関谷 宗英  千葉大学, 医学部・産婦人科学, 助教授 (00092065)
Keywordsパピローマウイルス / ウシパピローマウイルス / 尖圭コンジローマ / 子宮頚癌
Research Abstract

1.ヒトパピローマウイルス16型(HpV-16)の後期遺伝子(L_1ORF)を大腸菌内及び酵母内で発現させるベクターを構築した. pYT-20はL_1ORFのDdeI-SphIフラグメント(約1.8K)の5´末端にNcoIリンカーを結合しpKK233-2に挿入. またpYT-25はDdeI-PstIフラグメント(約0.62K)にβ-ガラクトシダーゼ遺伝子を結合し構築した. またpAM-16L_1はpYT-20のL_1遺伝子を含むNcoI-HindIIIフラグメントとXhoIリンカーを結合し酵母内発現ベクターとして構築した. pYT-20, pYT-25は大腸菌内でL_1蛋白質の一部を産生させその蛋白質はHpV6b-L_1蛋白質に対する抗体及びウシパピローマウイルス(BpV)に対する抗体交差反応性を示した. またpAM-16L_1を用いて酵母AH22株及びpho80株の形質転換を行った.
2.HpV6b上のL_1ORF上のパピローマウイルス共通抗原コード領域を検索する目的でL_1ORF 5´末端側, 3´末端側を大腸菌内で発現させ抗体を作成. 両抗体はヒト尖圭コンジローマ組織中のHpV6bL_1蛋白質及びBpVのL_1蛋白質と交差反応性を示したが大腸菌で発現したHpV-16L_1蛋白質とは交差反応性が低く酵母及び動物細胞内で発現したHpV-16L_1蛋白質との交差反応性を調べる必要があることが分った.
3.HpV-6bのL_1/β-gal蛋白質を抗原としたウエスターンブロッティングによるHpV感染者血清中のHpV特異的抗体の検索を行った結果, 非特異的バンドの出現によりHpV特異的抗体の検出は出来なかった. この原因は大腸菌内で発現させたHpV抗原の抗原性が弱いためと考えられ, 今後は酵母内, 動物細胞内で発現させたHpVL_1抗原を用い子宮頚癌患者血清を含むHpV感染者血清中のHpV抗体の検出を行うことが重要であると考える.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Tomita, Y.: J. Virol.61. 2389-2394 (1987)

URL: 

Published: 1989-03-20   Modified: 2016-04-21  

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