1988 Fiscal Year Annual Research Report
骨粗しょう化に及ぼすカドミウムの影響ー特にV・D、オステオカルシン、腎機能との関連についてー
Project/Area Number |
62570236
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
能川 浩二 金沢医科大学, 医学部衛生学, 教授 (40019584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土肥 祥子 奈良県立医科大学, 公衆衛生学, 助教授
釣谷 伊希子 金沢医科大学, 衛生学, 助手 (30159040)
本多 隆文 金沢医科大学, 衛生学, 講師 (60097441)
城戸 照彦 金沢医科大学, 衛生学, 助教授 (20167373)
山田 裕一 金沢医科大学, 衛生学, 助教授 (70158228)
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Keywords | 骨粗しょう症 / カドミウム / MD法 / 腎障害 / ビタミンD / オステオカルシン |
Research Abstract |
昨年にひきつづき環境カドミウム(Cd)が骨粗しょう化に及ぼす影響を明らかにする目的で研究を進めている。今年度はCd汚染地住民、男32人、女45人、2地区の非汚染地住民男58人、女89人について、血清中、1α,25(OH)_2D、副甲状腺ホルモン(PTH)、オステオカルシン(BGP)を中心に分析を行った。1α,25(OH)_2Dは主にCd汚染地住民について、測定を行った。血清中1α,25(OH)_2D濃度はCd汚染地住民、非汚染地住民の間に男女とも有意差を認めなかった。PTHは男、女ともCd汚染地住民で非汚染地住民より高値を示したが、その差は有意ではなかった。BGPは、男、女ともCd汚染地住民が2地区の非汚染地住民より高値を示し、1地区の非汚染地住民との間に有意差を認めた。相関係数でみると、非汚染地住民では、1α,25(OH)_2D、PTH、BGPの間には、男女とも有意の相関を認めなかった。また、これらの指標と骨マイクロデンシトメーターの指標の間にはほとんど有意の相関はみとめられなかった。汚染地住民では前述の3つの指標間では女の1α,25(OH)_2DとBGP間にのみ有意の相関を認めた。1α,25(OH)_2Dとの有意の相関を示したのは、男では、血清アルカリフォスファターゼ(Alp)、尿素窒素(BUN)、女では血清クレアチニン(S-Cr)、BUN、β_2-ミクログロブリン(β_2-m)、尿中蛋白、β_2-m、レチノール結合蛋白(RBP)、カルシウム、クレアチニンクリアランス、Base Excess、ヘマトクリット、ヘモグロビンなどである。BGPと有意の相関をしめしたのは、男ではS-Al-p、骨マイクロデンシトメーターの指標、女ではS-Cr、S-Al-p、尿-RBP、%TRCa%TRK、赤血球数、骨マイクロデンシトメーターの指標などであった。
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Research Products
(1 results)