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1988 Fiscal Year Annual Research Report

生体試料中半導体金属類の原子吸光分析法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 62570239
Research InstitutionInstitute for Science of Labour

Principal Investigator

中明 賢二  財団法人労働科学研究所, 労働衛生・病理学研究部, 室長 (90072652)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中明 すみ江  財団法人労働科学研究所, 労働衛生・病理学研究部, 主任研究員 (50072658)
Keywords毛髪 / セルル / テルル / 生体試料
Research Abstract

本年度は毛髪中のテルルおよびセレンの正常値レベルの変化を、1名を被験者として測定した。毛髪試料は約1ヶ月毎に散髪して得た34検体を利用した。
毛髪の一部を有機溶剤洗浄-中性洗剤洗浄-精製水洗浄-有機溶剤洗浄-乾燥の順で処理した後、その0.5gを正確に秤量し、キールダールフラスコに移す。混酸(硝酸・硫酸)を加えて一夜放置後マントルヒーター上で湿式灰化する。終点近くに過塩素酸を加え、灰化を完了する。冷却後25ml定客とした。
テルルおよびセレンの分析には、還元-気化原子吸光法を利用した。金属水酸化物の発生には、0.6%水素化ホウ素ナトリウム(0.5%NaOHSol)を用い、塩酸(10M)および試料液とともに,ペリスタルポンプで水素化物発生装置(VGA-76バリアン社製)に導入し、金属水素化物を分離後、アセチレン-空気フレーム上のセルに導入し、吸光度を測定する。
なお、この方法による検出下限は、テルルについて、1.5ng/ml、セレンについて、1.0ng/mlであった。
毛髪中にテルルがどの程度存在するかについてのデータはほとんどない。被験者の値も大部分が不検出のレベルであった。テルルの一日摂取量が100ugとする報告もあって、毛髪が排泄経路のひとつのルートと考えられないこともないであろう。
セレンについては、正常値を0.33ug/gとする基礎データもあって、十分曝露の評価に毛髪の利用が適切か否かはさらにデータを積むことが必要になる。

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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