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1988 Fiscal Year Annual Research Report

ぼけ老人の予知にかかわる眼底所見の意義に関する研究

Research Project

Project/Area Number 62570243
Research InstitutionYamagata Universty

Principal Investigator

新井 宏朋  山形大学, 医学部, 教授 (70022811)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中村 洋一  山形大学, 医学部, 助手 (90113969)
Keywords眼底所見 / 高齢者 / 高血圧 / 動脈硬化 / ぼけ老人 / 痴呆
Research Abstract

従来の成人病検診における眼底検査は脳卒中の予知を主たる目的としていたが、これからの高齢化社会においては、これに加えて脳卒中による寝たきりや動脈硬化によるぼけ老人の予知が重要な課題となる。本研究では、地域における在宅高齢者(65〜74歳、734人)を対象に、循環器検診受診5年後の健康状態(日常生活動作、ぼけに関する症状等19項目の質問)について1次調査を実施した。その結果、Keith,Wagener分類と日常生活動作との関連では全体的な傾向として、Keith,Wagner分類O,I群の方がIIa以上群に比較して、良好な比率が高かった。特に、女の「普通に話せる」と「普通に歩ける」については統計的に有意差が認められた。また、ぼけに関する症状等については、男の「ちょっとしたことで涙が出る」、「何をするのもおっくうな気がする」と女では「夜眠れない」、「食欲がない」、「便秘している」、「何をするのもおっくうな気がする」の各項目については、O,I群よりIIa以上群の出現率が高い傾向にあったが、女の「その日に頼まれたことを忘れる」、「ちょっとしたことでも涙が出る」はO,I群に高い傾向が見られた。なお、ぼけに関する症状等については各項目ともKeith,Wagener分類の程度別に有意差は認められなかった。
次に、1次調査の結果から精神科医によるスクリーニングで痴呆の可能性が疑われた47人(症例群と略)と、対照群46人に対して、柄沢式(東京都老人研式)及び長谷川式簡易知能評価スケールを実施した。柄沢式では「ぼけあり」が症例群で4.8%、対照群では0.0%であったが、長谷川式では症例群(平均26.3点、標準偏差6.4点)と対照群(同じく28.0点、4.1点)の間に有意差は認めなかった。また、両群の眼底K,WIIa以上出現率にも有意差を認めなかった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 中村洋一: 日本公衆衛生雑誌. 35. 184 (1988)

URL: 

Published: 1990-03-20   Modified: 2016-04-21  

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