1987 Fiscal Year Annual Research Report
気管支喘息における好酸球の活性化と抗IgE自己抗体
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62570342
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
富岡 玖夫 千葉大学, 医学部, 助教授 (20009632)
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Keywords | 好酸球 / 抗IgE自己抗体 / Fcεレセプター / IgGサブクラス / 肺吸虫症 / 鉤虫症 |
Research Abstract |
気管支喘息患者血清中に同定されるIgGクラスの抗IgE自己抗体が, 気管支喘息の遅発型喘息反応あるいは炎症反応に重要な役割りを果たしている好酸球活性化にいかなる影響を及ぼすかを検討した. 1.好酸球のFACS(fluorescentactivatedcellsorter)による精製: 好酸球増加を示す患者末梢血液から得た白血球をPercollをもちいた密度勾配遠心法で分離した後, 好酸球のもつ自家蛍光を利用してFACSを用いて純度95%以上の好酸球を精製する方法を確立した. 2.好酸球におけるFcεレセプターの証明: 分離した好酸球を再度Percoll比重遠心法により分離して抗Fcεレセプター抗体で染色してFACSで解析すると, Fcεレセプターは低比重好酸球に発現し, 正比重好酸球には発現していなかった. 3.抗IgE自己抗体のサブクラス分布: 26名のアレルギー疾患患者血清中の抗IgE自己抗体のIgGサブクラスの分布を検討した. その結果, IgG1, IgG3, IgG4クラスの抗が同定されたがIgG2は同定されない. 4.寄生虫感染症と抗IgE自己抗体: 肺吸虫症, 鉤虫症の13例について抗IgE自己抗体を測定した. 53.4%に高い抗IgE自己抗体活性を認めた. 抗体価は血清IgE値と相関したが, 好酸球数, Fcεレセプター保有リンパ球数, CD4/CD8比とは相関しなかった.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Koike, T., Nawata, Y., Tusumi,A. and Tomioka, H.: Allergy Today. 2. 4-5 (1987)
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[Publications] 冨岡玖夫: 第5回免疫薬理シンポジウム記録:アレルギーの病態と好酸球. 5. 97-103 (1987)
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[Publications] 縄田泰史,小池隆夫,堤明人,冨岡玖夫,吉田尚,渡辺真煕,城宏輔: 医学のあゆみ. 144. 105-106 (1988)
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[Publications] Tsutsumi,A.,Koike,T., Nawata, Y., and Tomioka, H.: Immunology & Allergy Practice. (1988)
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[Publications] 縄田泰史,小池隆夫,堤明人,冨岡玖夫,吉田尚,渡辺直煕,小林昭夫,城宏輔,野崎忠信: アレルギー. (1988)
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[Publications] Nawata, Y., Koike, T., Tomioka, H., and Yoshida, S.: Clin. exp. Immunol.(1988)
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[Publications] 室田誠逸,冨岡玖夫 編 冨岡玖夫: "ロイコトリエンと病態:気管支喘息の病態におけるLTの役割" 医学書院, 111-116 (1987)