1987 Fiscal Year Annual Research Report
核酸と蛋白の同時二重染色による白血病関連酵素遺伝子およびmRNAの動態解析
Project/Area Number |
62570436
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
鞭 煕 自治医科大学, 医学部, 講師 (20146153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 博昭 栃木がんセンター, 医長
谷口 洋子 自治医科大学, 医学部, 研究生
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Keywords | フローサイトメトリー / 小児白血症 / 神経芽細胞腫 / high resolution / DNA分析 |
Research Abstract |
フローサイトメトリー(FCM)は一連の細胞周期の経時的な断面を, 定性的かつ定量的にDNA量を測定し, 解析することにより知ること可能にする手法である. 1.従来は信号のpeak heightを90°相対的蛍光量として測定しDNA分析を行ってきたのであるが, 我々は1977年van Dillaによる蛍光信号の種分処理により時間のdimensionを消去し, 90°測光でDNA量に比例する蛍光信号が算出できることに着目し, 信号処理回路に種分回路を用いてDNA分析を行ない, 損軸1000チャンネルのhigh resolution分析に成功した. なお使用したRCMはスペシャルチューニングを加えたサイトフルオログラフで, 480nmのアルコンレーザーにて250mWで励起し, PI染色で処理して解析した. 2.白血病ではサイトグラムのパターンより, 2つのliniageすなわち, G1SG2MをもつlineageとSG2Mのみよりなるlineageの存在が多くの症例で見出された. 従来の手法ではこれらのlineageの分離は殆ど不可能であった. これは白血病細胞のpolyclonalな性格を示すものであると考えられた. また神経芽細胞腫においても同様V-2つ以上のlineageが確認された. これらの所見, 特にV-SG2Mのみよりなるsobpopuletraonの存在はS期におけるtraverse disturbanceと考えられる. 本来S期はDNA合成の場であるが, これらのSG2Mはその后G0/G1を形成しておらず, 最近elsnalevo-lutranやoncogeneの活性化の場として注目されているsilent Sの存在を示すものと考えられた. 3.今后は特にsilint Sについて分子逆性法〓的系手法を加えて解析を行っていく予定である.
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