1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62570467
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
古舘 正従 北海道大学, 医学部, 教授 (00091489)
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Keywords | 移植甲状腺腫瘍 / ^<14>C-FDG / オ-トラヂオグラフィ / ^<18>F-FDG / PET |
Research Abstract |
FDGを用いて甲状腺がんの診断について動物モデルを用いて検討した。実験方法は生後6-8週のヌ-ドラットに131Iで甲状腺のablationを行なった後に培養ヒト甲状腺乳頭癌及び濾胞癌を背部皮下に移植し、3-4週後に^<14>C-FDGを用いたオ-トラジオグラフィ及び^<18>F-FDGによるイメ-ジングを行ない腫瘍へのFDGの集積性について検討した。オ-トラジオグラフィは^<14>C-FDG投与45分後に断頭、フィルムはFUJI X-ray Industrial 100を使用し露出期間は2週間とした。黒化度の解析はミクロフォトメ-タ-を使用した。^<18>F-FDGによるPETは^<18>F-FDGを投与後、15分、40分、及び60分にHeadtome IVを使用し撮像した。 結果はオ-トラヂオグラフィでは移植乳頭癌及び濾胞癌の両者に^<14>C-FDGの集積を認めた。濾胞癌は中心部が壊死を起こしており、腫瘍の存在する周辺部に集積がみられた。乳頭癌は索状の増殖を呈していたが、壊死部はごくわずかでほぼ瀰漫性に集積がみられた。PETでは^<18>FDG投与後40分で淡く、60分後の像では腫瘍への明確な集積が認められた。 今回の動物モデルでの検討の結果、オ-トラヂオグラフィとPETの両方でFDGの移植甲状腺腫瘍への集積が証明され、比較的増殖の遅い甲状腺分化癌においても糖代謝は亢進していることが示唆された。以上の結果より、^<18>FDGによる甲状腺腫瘍のイメ-ジングは充分臨床応用が可能であると思われた。
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Research Products
(1 results)