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1987 Fiscal Year Annual Research Report

低線量率遠隔照射法と温熱療法併用の臨床的試み

Research Project

Project/Area Number 62570468
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

山田 章吾  東北大学, 医学部, 助教授 (60158194)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高井 良尋  東北大学, 医学部・付属病院, 講師 (50107653)
Keywords進行癌 / 低線量率遠隔照射法 / 温熱療法
Research Abstract

Boost治療として低線量率遠隔照射を試みた119例の高度進行癌の中22例に温熱との併用療法を行った. 内訳は食道癌11例, 膵胆道癌4例, 頭頚部癌2例, 大腸癌2例, 子宮癌1例, 乳癌肝転移2例で, いずれも50〜60Gyの通常照射後に癌残存を認めた高度進行例である. 通常照射50Gy後に低線量率遠隔照射方法(1時間1Gy, 1日4時間, 週2〜3回)で24Gy追加するのを原則とした. 温熱療法は週1回低線量率遠隔照射直前に施行し, 42°C1時間加温を目標とした. 低線量率遠隔照射法と温熱療法による早期障害(〓気, 血球減少等)は低線量率遠隔照射単独例に比較し軽度であった. 単独例の低線量率照射は1日7Gyであるが, 温熱併用群の低線量率照射は1日4Gyと少ないためと考えられる. 全例高度進行癌であるが15例(68%)に著明な腫瘍縮小を認めた. 残りの例も腫瘍は残存するが経過中腫瘍の増大をみない例が多く, 大部分が凝固壊死に陥っている可能性がある. 12例が既に死亡. 食道癌8例, 膵胆道癌2例, 大腸癌, 頭頚部癌各1例で生存期間は4〜32カ月, 平均12カ月であった. 残りの10例は3〜10カ月現在生存中である. 死亡した12例中3例は局所に癌(-)で死亡している. 晩期障害はみられなかった. 低線量率照射と温熱との併用療法は障害も少なく, 局所効果も良好という結果であった. また乳癌肝転移の2例は全肝に多数の転移を認めた症例で, 温熱療法と併用して低線量率遠隔照射法で全肝に18Gy(3Gy×6)照射した. 1例は著明な転移巣縮小を認め, 外来通院が可能となり, 10カ月経過した現在, 多少肝機能障害を認めるが元気に通院している. 他の1例も転移巣縮小を認めたが, 現在腹水進行中である. 肝転移巣に対して通常法で20〜25Gy全肝照射すると大多数が肝不全で死亡するので, 本法はこうした末期癌に対しても有用な治療法と考えられる.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 山田 章吾: 癌の臨床. 33. 1601-1607 (1987)

  • [Publications] 山田 章吾: 日本医学放射線学会雑誌. 48. 65-71 (1988)

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Published: 1989-03-20   Modified: 2016-04-21  

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