1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62570484
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
巻渕 隆夫 新潟大学, 脳研究所, 助教授 (10092727)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 茂樹 新潟大学, 脳研究所, 助手 (90134957)
生田 房弘 新潟大学, 脳研究所, 教授 (20018592)
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Keywords | 老人斑 / 原始老人斑 / アミロイド / 過沃素酸メセナミン銀染色 / 電顕 |
Research Abstract |
昨年私どもはPAM(periodic acid methenamine silver)染色が, 老人斑を多数鮮明に検出し, かつ定型老人斑のアミロイドに相当すると考えられる部分を染色する事を見い出した. 今回我々により確立されたPAM電顕連続切片法により, 極めて早期と思われる原始老人斑の超微形態像を検討した. 材料と方法:多数の原始老人斑が認められたアルツハイマー型老年痴呆の大脳皮質をグルタール, オスミウム固定後エポン包埋し, 連続切片で最初の超薄切片は浮遊法でPAM染色のみを, 次の超薄切片はウラン鉛電子染色を行った. 光顕用薄切片は脱エポン後PAM染色のみを行った. 対応する部分をPAM電顕と通常の電顕で観察し, PAM陽性部分とその周囲構造の超微形態を検討した. 結果:(1)変性neuriteがほとんど認められない原始老人斑でも, PAM陽性部分はneurite, 星膠細胞の突起の間に輪郭が細長く不整形に細かく拡がっており, ほとんど全てに直径10nm前後のアミロイドフィラメント様の構造が認められた. (2)このPAM陽性部分には, グリコーゲン顆粒, シナプスなど既存構造を示唆する構造は認められなかった. 又, 周囲の膜構造もはっきりせず, 細胞外腔に存在すると考えられた. (3)星膠細胞の突起は腫大しているものが多く, 老人斑の範囲でグリコーゲン顆粒が増加しており, 星膠細胞は原始老人斑でも活性化されていると考えられた. 考察:アミロイド様物質は, 原始老人斑形成早期より, neurite, 星膠細胞突起の間に, 通常の電顕だけでは, 同定し難いところまで細かく存在しており, 老人斑形成を考える上で重要な知見と考えられた.
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 巻渕隆夫: 厚生省特定疾患「遅発性ウイルス感染」調査研究斑昭和61年度研究報告書. 110-113 (1987)
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[Publications] 巻渕隆夫: 新潟大学脳研究所業績集.
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[Publications] Takashi Hitoshi: Clinical Neuropathology. 6. 271-276 (1987)
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[Publications] 武田茂樹: 神経進歩. 31. 142-152 (1987)
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[Publications] Oyanagi Kiyomitsu: Brain Research. 411. 205-211 (1987)
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[Publications] Oyanagi Kiyomitsu: Clinical Neuropathology. 6. 71-79 (1987)
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[Publications] 武田茂樹: 脳と神経. 39. 1171-1179 (1987)
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[Publications] Oyanagi Kiyomitsu: Virchows Archiv A. 412. 215-224 (1988)