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1988 Fiscal Year Annual Research Report

新しいうつ病モデル動物開発の試み

Research Project

Project/Area Number 62570497
Research InstitutionNational Center of Neurology and Psychiatry National Institute of Neuroscience

Principal Investigator

高橋 清久  国立精神神経センター, 神経研究所疾病研究第三部・厚生技 (30073076)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西川 徹  国立精神神経センター, 神経研究所, 厚生技官 (00198441)
三國 雅彦  国立精神神経センター, 神経研究所, 厚生技官 (00125353)
Keywordsラット / ストレス / フリーランニングリズム / サーカディアンリズム / うつ病 / 受容体
Research Abstract

本年度は以下の実験を行ない新しいうつ病モデル動物作成のための基礎的検討を行なった.
1.フットショックの暗期活動量におよぼす影響
慢性フットショックストレスを明期前半に負荷したところ, 2ー4日目には暗期活動量の有意の低下が認められたが, ストレスを継続して負荷しても, 活動量の回復がみられ7ー10日目には負荷前の水準に回復した. これはある種の適応現象と思われるが, ストレスをさらに負荷し続けるとうつ状態に見られる行動抑制に近い現象が起こるものと予想される. 今回は適応現象の基礎にある脳内変化を捉えるために, 脳内受容体結合実験を行なったところ, セロトニン1,2およびベーターアドレナージック受容体の親和性, 結合数ともにコントロールと差が認められなかった. 従来から拘束ストレスの慢性負荷時にベーターアドレナージック受容体数の低下を認めたとする報告があるが, 今回の実験結果とは一致せず, 適応現象が共通してみられるのに受容体の変化に差があることは, これまで見られていた受容体変化は適応現象とは独立した変化であることを示唆する.
2.飼育環境のフリーランニングリズムの周期に与える影響
盲目ラットのフリーランニングリズムを回転カゴつきケージとオートメックスを用いて記録したところ, 同一のラットでも前者では周期が24時間よりも短く後者では24時間よりも長くなるという現象が見いだされ, 従来よりフリーランニングリズムの周期はきわめて安定しているものと考えられていたが, 環境の変化により比較的容易に変化するものであることが明らかになった. また, 前者では周期が長いほど活動量が少ないという相関性が見られた. 今後, 行動抑制と周期との関連性をさらに検討する.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] N.Yamada;K.Shinoda;K.Ohi;S.Takahashi;K.Takahashi: Physiol.Behav.

URL: 

Published: 1990-03-19   Modified: 2016-04-21  

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