1987 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62570516
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
白神 〓 徳島大学, 医療技術短期大学部, 教授 (50035416)
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Keywords | フィブロネクチン代謝 / 甲状腺機能亢進症 / 甲状腺機能低下症 |
Research Abstract |
血漿フィブロネクチンの代謝を甲状腺機能亢進症, 甲状腺機能低下症および血管内血液凝固症のモデル動物を作製して研究した. New Zealand colute male ratpetsを用い, tyroxcu投与により甲状腺機能亢進症家兎, metbylthiouracil投与により甲状腺機能低下症家兎のモデル動物を作製した. これらのモデル動物に^<125>Iフィブロネクチンを投与し, 血漿フィブロネクチンのクリアランスを求めた. 正常家兎では,血漿フィブロネクチン(pFn)は23.5±0.7mg/dl, pFnのhalf-life(FnHL_1)72.8±2.6h, fractional catabolic ratc(FCR), 2.08±0.07%/hr, the rate of synthesis(SR)は3.84±0.20mg/kg/day, Fnの血管内外間の交換率(J_1/J_2)は0.295±0.05であった. これに対し, 甲状腺機能亢進家兎ではpFn 29.6±2.2, FnH_1L, 59.8±1.0br, FCR 3.07±0.52%/h, SR7.13±1.17mg/kg/day, 甲状腺機能低下家兎ではpFn20.7±1.7mg/dl, FnH.L.81.3±1.3h, FCR 1.39±0.04%/hr, SR2.26±0.14mg/kg/day, i_1/i_2はいずれも0.30±0.06の成績をえた. この成績から甲状腺機能亢進家兎ではpFnの上昇はFnH.L.が短かくFCRが高いがSRがより高値であるためであり, 逆に甲状腺機能低下家兎では, pFnH.L.が長くFCRが低いがSRがより低値であることによると解釈しえた. 臨床例で血漿フィブロネクチン値が甲状腺機能亢進症で高値, 低下症で低値の成績をえているが, これを実験的にFn代謝の面から裏ずけることが出来た. 血管内血液凝固症のモデル動物をソン脂質投与により作り, フィブロネクチンの代謝をみているがpFnH.L.FCRがSRより高値である成績をえている. 実験追加予定である.
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Research Products
(1 results)