1988 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
62570516
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Research Institution | THE UNIVERSITY OF TOKUSHIMA |
Principal Investigator |
白神 〓 徳島大学医療技術短期大学部, 教授 (50035416)
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Keywords | フィブロネチン代謝 / フィブロネクチンレセプター / 甲状腺機能亢進症 / 甲状腺機能低下症 |
Research Abstract |
甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症における血漿フィブロネクチン値および血漿フィブロネクチン(PFN)の代謝について作製したモデル動物を用いて明らかにしたが、甲状腺疾患の病態と増加あるいは減少するPFNとの関連は不明である。この点を解明する目的で、つづいて、FNレセプターにつき研究をはじめた。 本研究では、ヒト末梢血から直接分離した顆粒球を用いてフィブロネクチンレセプター(FNR)測定方法の基礎的検討をおこない、方法を確立し、あわせてヒト末梢血顆粒球にFNRの存在を明らかにした。 測定は^<125>I-FNを用いたRadiolabeled receptor assay系で行ない、^<125>I-FNと顆粒球が特異的結合をし、それが飽和性を示していることより、FNRを認識していると考えられ、Scatchard plotは直線で、解析の結果、正常顆粒球FNRの結合部位数(Bmax)は7.2×10^3sites1cell、解離定数(Kd)は10.0×10^<-9>Mであった。甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症例についても検索を進めている。 血管内血液凝固症のモデル動物をリン脂質投与により作製し、FNの代謝をみた仕事は少数例であるが行ない、血漿FNは係値で、血漿FNのhalf life短縮、Fractional catabohc rate変値であり、synthesis・Rateの変値より上まったためと解釈される。この研究は外国でもなされてきており続けて行うことを中止した。
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